コーヒー&グラフィティ in DANANG
僕はコーヒーが好きで、日本にいるときも1日5杯ぐらい仕事の合間に飲む。
ダナンに滞在中も、アパートの近場のカフェによくいっていた。
ベトナムのコーヒーは有名で、カフェ文化が根づいている。
ダナンの人々も朝、仕事まえに近場のカフェに集まって、仲間たちと会話しながらコーヒーを飲み、リラックスしてから出勤する。
そして、昼の12時ぐらいに、またカフェに戻り昼休憩をとる。
みんなミルク入りのコーヒーを注文する。
ブラックではあまり飲まないらしい。
僕がはじめブラックで注文した際は、こんな苦いの飲めるなんてすごいねぇと、おどかれた笑。
それもそのはず、ベトナム コーヒーはとても濃いので、普通はミルクを入れて飲む。
その日も、僕たちは近場のカフェにいった。
いつものようにカフェテラスには出勤前の地元の人たちがたくさんいる。
僕たちも彼らのなかに入り、いつも飲んでいるものを注文した。
僕はブラックコーヒー、彼女はグアバジュースを。
ベトナムのカフェでは注文とは別にハス茶も付いてくる。
これがとてもスッキリしておいしい。
僕たちは、とおりを行き交う人々を見ながら、朝のリラックスした時間を過ごす。
とおりからは、時おり日本語が聞こえてくることもあり、嬉しく思うことも。
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カフェの目の前には落書き=グラフィティが描かれている。
*グラフィティとは、1960年代のニューヨークから始まった、スプレーを用いて、空き地の壁や公園などに落書きしたものをいう。hiphopの一つの要素とされており、自身の作品を街中に残すことで、自分たちの縄張りを主張している。
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ここダナンの街を歩いていると、あちらこちらでそれをみることができる。
僕たちも毎朝カフェの目の前の落書きアートを見ながらコーヒーを飲んでいた。
そして不思議なことに、いくたびに壁の絵が変わっているのだ。
いつの間に、、、、、、、、
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僕が一人でカフェに行くこともある。
彼女にベトナム語でブラックコーヒーの頼みかたを教えてもらった。
「チョ トイ モ カフェ デン クンドゥン!」
詳しい文法はわからないが、カフェがコーヒーという意味で、モが一つという意味、それで何もいれないコーヒーという意味らしい。
僕は、教わったつぎの日の朝にカフェにいき、店員のお姉さんに勇気をふりしぼって、
「チョ トイ モ カフェ デン クンドゥン!」とつたえた。
すると、お姉さんはうなづき、店の奥からグラスを一つ運んできた。
それはいつも飲んでいるものではなく、ながいグラスだった。
何もいえずに、とりあえず飲んでみると、甘いアイスコーヒーだった。
どうやら通じていなかったみたいだ。
まあ、初めてだから仕方ないか、、、、、
ガッカリした気持ちで、甘いアイスコーヒーを飲む笑。
アパートにもどり、彼女にそのことをいうと、もう少しゆっくり言ったほうがいいよと、アドバイスしてくれた。
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そう、ベトナム語は発音がとてもむずかしい。
声の出しかたが6声調もある。
日本語で言えば、「橋」と「箸」みたいなものが、声の出しかたで6つぐらいあるということだ。
僕は一人でいくたびに、「チョ トイ モ カフェ デン クンドゥン!」とお姉さんにつたえた。
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そしてある日、アイスコーヒーではなく、欲しかったブラックコーヒーが目の前にだされた!!!
僕はその時とても嬉しかった。
、、、、、、、「僕のベトナム語が通じたぞ!」
それからお姉さんは注文すると、ブラックコーヒーをだしてくれるようになった。
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実はその話にはウラがあって、僕がベトナム語が通じなかったとことを彼女に伝えた日に、彼女がカフェのお姉さんにこっそり、彼がきたらブラックコーヒーをだしてあげてと頼んでくれたらしい。
それで、途中からお姉さんがブラックコーヒーを運んできてくれたのだった。
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僕はそれを聞いて、うれしいような悲しいような複雑な気持ちになった笑。
彼女に僕のベトナム語は通じてないか?と聞くと、
「大丈夫ですよ、すごく上手になりましたよ!」と褒めてくれた。
単純な僕はうれしくなった。
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ある日、彼女が体調をくずした。
朝から動けず、ずっとベッドに横になっていた。
その時、アパートに食べ物は何もなく、朝食を買いにいく必要があったので、僕はバインミーを買いに行くことにした。
彼女が、私辛いの食べれないから、辛いソース抜きにしてほしいとたのまれた。
僕は何て注文すればいいのかわからないので、彼女にベトナム語で、辛いソースなしのバインミーを注文するフレーズを教えてもらった。
はっきり覚えていないが、「バインミー コンカイ ハイ?」だったような気がする。
間違っていたらすいません。
僕はなぜかその日、いつも買っている場所ではなく、ビーチ付近の少し距離のあるバインミーの屋台へいった。
屋台のおばちゃんに、覚えたてのベトナム語で注文した。
ゆっくりと、丁寧に、、、、、
おばちゃんはうなづき、バインミーを二つ作った。
僕は大丈夫か心配しながら、アパートに持ち帰った。
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アパートにもどり、彼女とそれを食べる。
彼女「大丈夫、大丈夫、辛いの入っていませんよ!」
僕は安心した。
そして彼女にお釣りを渡す。
!!!!!!!
彼女「いくらしました? おつりが少ないよ」
僕「ええええええ!!!」
彼女「だまされましたね、、、、、、」
どうやら100円のバインミーを300円で購入したらしい、、、、、、、、
彼女は怒ってそのお店はどこなの?と聞き、今すぐ話にいきそうだった。
僕は怒った彼女をなだめようと、
「僕が悪かったよ、ベトナム語で注文することに集中して、いくら払ったか見ていなかった。つぎから気をつけるよと」
先ほどまでベッドで横になっていた彼女だったか、怒ってアドレナリンがでたせいか、その日の午後はとても元気だった笑
僕は内心、ベトナム語がちゃんと通じたことが嬉しくて、ぼったくられたことは正直どうでもよかった。
いいのやら、わるいのやら、、、、、、、、