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魅力的だったモノたち①

7歳、、、

いや8歳、、、?

それとも、もう少し大きかったろうか?


とにかく たぶん そのころ。


デパートの輸入雑貨ショップで、

その人形は 燦然と輝いていたのだ。

 

おそらく、北欧の どこかのお母さんが、

一生懸命作ったであろう ぶうぶう は、


私の心を瞬殺。

ぶら下がる値札の 堂々たる数字に ひるみながら、、、、

抱きかかえたら もー 離したくない。

 

小娘の 葛藤 が よみがえる。


買ってもらえないのは、わかりきっている が。。。。

一縷の望みをかけ、

困った顔の 母をかえり見たんだよ。


今買わなければ、二度と手に入るまい。

どこを、どう見たって、

世界で一つしかないよ コレっ!!

お願いですから。。。。。


もしかしたら、もしかしたら、、、、、、


私は、

駄々を こねるタイプの 子供ではなく、


ぐぐっ と こらえる 健気な子供であった。

その健気さに免じて、買ってもらえることも 多く、

その時も、


時が満ちるのを 懸命に 待った。 

ただ、

子供心に、その金額は、

果てしないものだったから、


願いと同時に


複雑なつくりを 頭に叩き込もうとした。

何とか 作れないものかと、、、、、、

必死に眺めた。 

ぶうぶう は、 お腹にホックが 4こ 縦に並んで ついている。

ホックを外すと、お腹が袋状に 開く。

おずおずと お腹を開けると、

なんとも カラフルでかわいらしい 子豚が 8匹も わらわら出てくるのだ。


その、驚愕の仕組みに、

思わずため息が出てしまうんだな。


で、可愛い子豚の鼻ずらにも、ご丁寧に ホックがついていて、

お母さん ぶうぶう のお腹のホックに、 ぽちっと くっつく。

誕生した子豚は、

一生懸命 お乳を飲む かわいらしい子豚になる。 

 

そして、当然ながら 子豚同士も、鼻で ちゅっ と くっついたりする。

うっとりだっ

ぶうぶう ボディーは、 色とりどりの はし布で、丁寧にパッチワークされ、

お母さんと、子豚たちの家族は

にぎやかで カラフルで、夢のようじゃないか。 


 ああ、夢のようじゃないかぁーーーーっ


あんとき、

なんで、泣き叫ばなかったかっ!?

悔やんでも 悔やみきれないのだけど、

ぐぐっと こらえる 健気な性格が 災いした。


いつか、

どうにかして、

なんとか、


アレに近いモノを

作ってみたい。

よーく よーく 覚えている。


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