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RESEARCH Conferenceに参加したレポ✍️

専修大学のキャンパス内で開催されたリサーチカンファレンス2024に行ってきました!

ポスターセッションも非常に良かったのですが、発表セッションの内容をメモしていたので公開しておきます!自分用に描いたので殴り書きですが、得られた知見は多かったです!!

株式会社ツルハホールディングス

治らない病気もある、色々複雑に絡み合った結果の病気もある。
過去、ガイドラインを作って、医療の質を高めて一定にしようという取り組みをしていた。

ただ、それに当てはまらない場合、ガイドラインに当てはまらない患者が悪いとなってしまう。

複雑・不確実性の高い環境に対応できない

視点の拡張・転回が必要である

これが新たな道、デザインリサーチにおける定性である。今までの医療は定量的だった。

生活者が治療を開始すると患者になる
生活という物語から治療計画という物語の中に入ってくる
さらに、薬物療法という物語とリハビリという物語になる

生活という物語が見落とされがちなのを忘れてはいけない。

薬剤師は普段患者さんのことが分からないと思っている。処方箋やおくすり手帳しかない。コミュニケーションしないと医療サービスを提供できない。=窓口で常にユーザーインタビューをしているようなもの。

国からは地域包括ケアシステムというものがでた。ケアの重要性を訴える流れになっている。 

ケアってなに?を考えた。
ケアのロジックという本にある、ローカルに微調整をしないといけない、患者と医療者で手直しをする。

患者中心に、患者に寄り添ってとか、よく言われる。だが、患者の物語全体を俯瞰で見ることも大事。

アラートを出す、分かりやすく伝える、おすすめのサジェストを出すようなサービスがあったとして、そのUXは命令じゃないか?ケアか?という問いかけが残っている。

(感想)薬剤師が窓口で少し話しかけてくるのをユーザーインタビューに例えていたとき、その視点がなかったので衝撃でした。医療の押し付け、ケアについてどう解釈するのかなど、難しい課題だが、深く向き合われていて学びや気づきが多かった。非常に素晴らしいセッションでした。

花王株式会社

130年の歴史がある企業。
「花王ウェイ」というビジョンがある。(全社員に浸透している)


これからは病気とか災害の時にそのことを助けたり予防する生命の領域、地球環境にもっと貢献していこうとしている。

デング熱が流行ったらデング熱にかからないようにモスブロックセラムを作って発売したりとか、コロナの時はマスクにつかないリップ、リップモンスターを発売している。

商品開発5原則

  1. 社会にとって有益なものか

  2. アイデアが盛り込まれているか

  3. 質、価値に見合ったものでどの商品よりも優れているか

  4. テストに耐えたか

  5. 流通の場でその商品にかかわる情報を広められるか

花王は【消費者】ではなく、【生活者】という言葉にこだわる

生活者の真意をどう理解していくか、
それは対話と観察。

生活者自身も自分がなんでこんな行動をしているのかわかっていないことが多い。

今どうありたい、どう生きたいのかを探る。

ひとりの生活全体をまるごと捉え、生活全体と商品まわりの関係性を深く掘り下げることで、新たな視点を見つける。

生活者は変わり続けていくので、探索に終わりがない。世代によって𓏸𓏸への行動・おもいは大きく異なる。

生まれ育った環境、家庭、行動様式とかを家庭にお邪魔してリサーチする手法を取ってきた。
ただ、今世の中は変わるスピードが早すぎる。

ものを作っている事業部門と付かず離れずやっていたが、ものを作るチームはそちらで考えているため、そこからでは得られない俯瞰したテーマでの研究・調査をして欲しいという流れになった。

今、2年前から部門の位置づけが変わって次の戦略支援という生活者研究部署になった。

https://www.kao.co.jp/lifei/

今までは生活者との対話をやっていたが、生活者同士の自然な対話から気持ちを汲み取るワークショップリサーチを運営する方法を取っている。

パターンランゲージというカードを作った。
それを選んでこれまでの自分の暮らしを振り返って冷静に理解して、価値観を捉え、これからどう生きたいのかを同じ参加者とともに深く考えるワークショップ。
→これがすごく好評。いい内省になる。

社内でワークショップをする時はダブルダイヤモンドモデル💎を使っている。
(拡散と収縮を繰り返しながら課題を発見し、課題を解決する。)

事業を担当しているメンバーは見えてる課題を探す、解決することを重視する人が多いが、少し先の未来を想定するのもいいかもしれない。

メンバーの中での対話を大事にしている。
質の良い・大量のインプット、アウトプットを何度も繰り返し思考の整理明確化、合意形成に導く。

何をやってたんだっけ?となる状態は最悪。
必ず何かのアウトプットを出して次に繋げられるようにしないといけない。

(感想)その生活者がどういった生活を送ってきた世代なのかを考えるのも大事なんだな、と。
リサーチがガチ。お金も時間もかけてる、さすが大企業。学べるものが多い。公開しているものも後で参照したい。

スポンサーセッション(各5分なので内容薄め)

株式会社LIFULL

企画とデザイナーがバディとなって仕様策定と顧客理解してエンジニアに落としていた

それをuxエンジニアも追加することで、エンジニアと仕様意図を共有しながらいい感じに進んだ。

(感想)UXエンジニアが入ることのメリットは重々承知だが、普段ゴリゴリにエンジニア道を貫いている(けどUX的な視点を持ったり、提案に積極的な方)が自分のことを『UXエンジニア』と名乗ってその場に参画することはハードルが高いと思う。何を持ってUXエンジニアとするのか、社内で勝手に勉強会を開いてそれを受講したり検定を受けさせたりして任命すればいいのか、その辺はどうするのがいいのか一緒に来た人とディスカッションが白熱した。
何か知恵のある方、ご教示ください🙇

日本ウェブデザイン株式会社


「あなたがユーザーにどうなって欲しいかというあなたのエゴ」が大事?

トップセールスの人は前日までガッツリ準備するという特徴があった。さらにリサーチするともう1つ特徴があった。

営業としてこの会社入ったのはいいけど、人生として何なしとげたいの?を上司と初めの時期に話して覚悟を決める。そうしたら、伸びる営業になる。

株式会社グッドパッチ

リサーチのAI活動を行ってきた。
リモートでの働き方についてというテーマでリサーチした。

書き起こしテキストから切片を作り、共通点を見つけてグルーピングし、ラベルをつけた。
(by chat gpt)

good
書き起こしのデータがあればすぐにできる
人間ぽくできる
正誤判定もできて便利
グルーピングの見出しの抽象度のコントロールが難しい

more
一部要素が抜ける

生成AIは配布予定!ブログを要チェック。

株式会社インフォバーン

ポストヒューマン・デザインリサーチへの挑戦

ポストヒューマン⋯人間第1の特別扱いヒエラルキーではなく、人間以外の存在に着目する。

リサーチャーは人間に注目していたが、これからはそれ以外の要素にも目を向けてリサーチしていく。(見落とされがちな要素に気づくために)

具体的な手法としては、
音というメディアを通したリサーチとか。
他者の存在や他者の新たな側面、他者同士の関係性や繋がりに気づくことが出来る。

サウンドスケープというものを思い出す人も多いはず。

目で見えるものだけに囚われず、人以外のものにも拡張して新たな可能性や課題を見つけ出す活動にトライしていくことに価値があるのでは。

以上です!私はUIUXデザイナーですが、参加するだけの価値は十分ありました!



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