自己紹介
【自己紹介】
【1】疾病は源流から対処しなければ効率が悪い
肥満症や糖尿病を中心とする代謝性疾患、あるいは動脈硬化や心臓病などの循環器疾患に代表される生活習慣病の予防・診断・治療に対する取り組みの重要性は、ますます大きくなっています。近年、これらの慢性疾患に共通する基盤病態としての「肥満」「慢性炎症」「腸内細菌の乱れ」が注目されています。
私は消化器内科医として10年、総合内科医として5年の経験をして参りました。
そして臨床医として、地域の基幹病院で胃がん、大腸がん、肝臓がんをはじめとした悪性疾患や肥満、高血圧、糖尿病といった生活習慣病の大勢の患者様を診察、治療してまいりました。
現代の日本における各疾患に対する医療技術には目を見張るものがあり、「早期発見」「早期治療」を実践することにより、確かに死亡率・治癒率は改善してきました。
しかし、消化器内科医時代に、次から次へと胃がんや大腸ポリープ、肝臓がんが再発し、脂肪肝が年々増加していくのを目の当たりにして心から痛感したことは、「検査治療にきりがない」ということです。
図表;男女ともに発癌は増加傾向。なんとか予防できないものか?
「なんとか原因を突き止めて、病勢を食い止められないか?」
そう思い、再発率の高い患者さんの共通事項を調べたところ、「肥満」であることが認められました。
↑肥満は全ての癌の原因となり、なんと肝臓がんは4.5倍、胃がんは2倍近くリスクが上昇する
そこで、肥満や生活習慣病を研究するために総合内科医に転科しました。
そして、「内服薬だけでは、高血圧や糖尿病、脂質異常症をはじめとした生活習慣病の病勢の進行やそれらに伴う動脈硬化や腎疾患、心血管障害の発症をくい止められない」ということを実感しました。
まさに「メタボリックドミノ」の状態です。
メタボリックドミノとは、「肥満→インスリン抵抗性」を起点として、ドミノが連鎖的に倒れて各疾患を発症するとういうものです。
つまり糖尿病を治療しても、根本の「肥満→インスリン抵抗性」を食い止めなければ、病勢の進行は止められません。
糖尿病関連の2019年の医療費は約83兆円(7,600億ドル)で、2017年から4.5%増加し、世界の主な国で全医療費の10%を占めています。糖尿病の医療費の負担は世界的に増大していますが、糖尿病や糖尿病合併症を予防するために費やされる予算が不足しているのが現状です。
ではなぜ、「糖尿病薬の治療が進歩しているのに、新患は爆発的に増加している」のでしょうか?
それは、病気を根本から治療していないからです。「肥満→インスリン抵抗性」のドミノを完全にコントロールしなければ、その他のドミノの進行を止めることはできないのです。
つまり、
○疾病は源流から対処しなければ、真の解決にならない
→医療費の抑制はできない
→健康で明朗快活な人生を手に入れることができない
という構図であることがわかります。
私は、根本から治療する必要を痛感しました。
ですが、肥満はなぜインスリン抵抗性を引き起こすのでしょうか?
実はそれこそが、「慢性炎症」なのです。
【2】老化、疾病の原因は?
―肥満、慢性炎症、腸内細菌の乱れが疾病、加齢を引き起こす
最近になり、生活習慣病やがんを含む加齢性関連疾患に共通する基盤病態は、全て加齢に伴う慢性炎症(inflammaging)によることが明らかになってきました。
上記図は、どの年代群においても、炎症マーカー値(IL-6,CRP,TNF-α)が低いグループは、高いグループに比べて生活機能や認知機能も高いこと示しています。それは85歳以上の超高齢者においても同様でした。
つまり、体内の老化ホルモン(TNFα(tumor necrosis factor-α),IL6(interleukin-6),MCP-1 > 長寿ホルモン(アディポネクチン)に天秤が傾いてしまい、体内の過炎症状態となって老化が加速していくのです。
そしてその慢性炎症が起きる原因が、「肥満」「腸内細菌叢の乱れ」なのです。
【3】慢性炎症を解決してくれるのは『食物繊維』
―食物繊維こそが真のベースサプリメントである!
(ファスティング、不飽和脂肪酸も重要)
では、『慢性炎症』を防ぐ解決法とは何でしょうか?
結論から申し上げると、方法としては「肥満」「腸内細菌叢の乱れ」 を是正する。手段としてはそれは「栄養学的アプローチ」と「運動」そして「ファスティング」です。
「栄養学的アプローチ」を行うための素材としては、「食物繊維」「乳酸菌などのプロバイオティクス」「不飽和脂肪酸」が挙げられます。
ここで食物繊維について、簡潔に説明します。
糖尿病のガイドラインでは食物繊維について、
・全死亡率、心血管疾患、2型糖尿病、炎症性大腸疾患、全癌死亡率、なかでも大腸がん・膵臓がん・乳がんにおいては強い関連が報告されている。
・2型糖尿病において食物繊維の平均摂取量が1日20gを超えると、有意な低下傾向にある。特に野菜、果物由来ではなく、穀物由来食物繊維はより低下するようである。また、量に関しては多ければ多いほどHNA1cが低下することがわかっている。
・1日平均18.3gの摂取により、平均15.3mg/dlの空腹時血糖の低下が観察された。
としています。
さらに肥満と食物繊維の摂取量には関連があり、食物繊維は満腹感を増すために、空腹感が減少し、摂取カロリーが減少することがわかっています。
つまり、メタボリックドミノを根本から解決してくれる可能性があるのです。さらにプロバイオティクス、不飽和脂肪酸を組み合わせることにより、慢性炎症にも効果が望めます。
また、もう一つの食物繊維の重要な働きとして、血糖スパイク(食後の急激な血糖値の上昇)を抑制してくれるという効果があります。
肥満を解決するには、ファスティング(断食)も有効です。
ファスティングによって、
・食欲抑制
・筋肉量と骨密度を高める
・脂肪をエネルギーとする
・基礎代謝アップ
という効果が望め、従来のダイエット法と比較してリバウンドしにくい等の利点もあります。
しかし、ファスティングは血糖スパイクを引き起こしやすくなってしまうというデメリットもあるのです。
そしてこの血糖スパイクは、糖尿病、認知症、心血管障害の発症要因となってしまいます。
そんな厄介な血糖スパイクを予防してくれるのが、食物繊維です。
【4】日本人の食物繊維摂取は一日5g前後不足している
では日本人の食物繊維の摂取状況はどうでしょうか?
上記は日経goodayの資料を拝借していますが、超重要な食物繊維が不足しているのです。
糖尿病ガイドラインでは『2型糖尿病において食物繊維の平均摂取量が1日20gを超えると、有意な低下傾向にある。』とあり、それくらいは摂取したいところですが、日本人は一日当たり5g前後不足しているようです。
これらの事実を基に、私は患者さんに「食物繊維を毎日20グラム摂取してください」と説明しましたが、「忙しくて難しい! 錠剤の形で処方してくれ!」と言われました。
ここでハッとしました。「ガイドラインに明記され、メタボリックドミノ解決物質であり重要な栄養素食物繊維だが、薬剤としては存在していないし、仕事、家事、育児に追われている患者さまが毎日食事から摂取するのは困難に近い」と気付いたのです。
一般に「1日野菜350gの摂取が望ましい」とよく言われますが、これは野菜や豆類、海藻をバランス良く摂取すると食物繊維が15〜20g程度になりやすいだけであって、食物繊維の少ない野菜ばかりを食べていても十分に食物繊維が摂取できるわけではなく、非効率です。
特に、キャベツ(1.8g/100gあたり)やキュウリ(同1.1g)、白菜(同1.3g)など、サラダや炒め物によく使われるメジャーな野菜には、あまり食物繊維が含まれていません。
病気を根本から解決してくれる食物繊維を毎日摂取するのは、かなり難しいのです。
そこで私は、「忙しい方、料理を作る気力がない方でも手軽に摂取できるサプリメントが欲しい!」と思うようになりました。
【5】信頼のできるサプリメントとは?
慢性炎症フローを解決できる食物繊維なのですが、現在は次のような状況です。
・医薬品として存在しない。
・医師も重要性を認識していない。
・勧めるとしても、何を患者に勧めたらよいかわからない。
そして、消費者サイドでは次のような懸念が予測されます。
・サプリとして飲むなら、安全性はどうか?
・用法・用量は?
・生産地は?
・遺伝子組み換えはないか?
・保存料や添加剤は使用していないか?
サプリメント業界は次の資料にあるように、成長過程にあります。
しかし、指揮者である医療側に知識が不足している状態で、消費者が「自己責任」の名のもとにあやふやのまま購入し、グレーな市場となっているのが現状です。
理想のサプリメントとは
そこで私たちは「どのようなサプリメントが理想なのか?」を考え、次のような商品を作ることにしました。
①内科外科に精通した医師が
②生理学、病理学、解剖学などの身体のメカニズムにのっとり
③医学的根拠(論文はRCT、SRに厳選検索戦略として)は
✔適格基準と研究の選択
✔データ収集
✔バイアス評価のリスク
✔エビデンスの質
に細心の注意を払う。
④世界で最高、最善と考えられている成分を含有。
⑤論文に基づいて適正最大量の有効成分を配合。
⑥原価率を適正に
⇒ビジネスの基本である「良いものを相対的に安く」を徹底。
⑦有害成分を極限まで除外し、安心感を付与するために生産地、製造国、メーカー、製造工程、工場を完全開示。
⑧苦くてまずいサプリメントをおいしく、スタイリッシュに摂取できるように工夫
特に③について私たちは、世界最高水準の医学文献サイトより、バイアス評価のリスクやエビデンスの質に細心の注意を払いながら徹底的にエビデンス集積を行いました。
以上①ー⑧の条件を徹底することで「最高の安心と信頼を開示したサプリメント」を創生することができると考えました。
そしてまずは『食物繊維、プロバイオティクス、良質な脂質』を成分としたベースサプリを販売し、疾患、老化の真の原因である『慢性炎症、腸内細菌叢の乱れ、肥満』を是正し、その後は妊婦の方、高血圧の方、便秘の方に特化したオーダーメイドサプリを展開していきたいと愚考しています。