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【学び】海外で生まれたことを隠してきた小中学生時代を経て。


私は父も母も日本人ですが、
父の仕事の都合で家族で
海外に住んでいた時期があります。

もっと正確にいうと、
私はその海外で生まれました。

今は全く隠しておりませんが、
中学生の頃までは周囲に
海外で生まれたことを隠しておりました。

理由は、差別され、
からかわれるのが怖かったからです。

目次
①海外生まれを隠した小中学生時代
②都内の高校進学を機に
③学んだこと
④伝えたいこと

①海外生まれを隠した小中学生時代


小中学生の頃、ハーフの同級生がいました。

当時男の子の間では、
誰かをからかうということが
流行っていた?ようで、
ハーフの子はターゲットにされておりました。

ターゲットにされているからといって、
いじめのような感じではありませんでしたが、
なんといいますか、男の子同士の
悪ふざけのようなノリで
そのハーフの子をいじっていたように
感じました。

女子同士では
いじりのようなことはありませんでしたが、

私は、

"もし自分も海外生まれだということが
周囲に知られてしまったら、からかわれたり
差別されたりするのではないか"

と思うととても怖く、
男の子たちにはもちろん、
女の子の友達にさえ話すことが
できませんでした。

"どこで生まれたの?"という質問や、
出身地や出生地の話になると
ドキリ…😵‍💫といつもビクビクしておりました。

当時、父や母に相談した際、
"いつか誇りに思える日が来るよ"
と言われましたが、当時の私には
とてもそんな風には思えませんでした…。

そして、どうして私は海外で生まれなければなからなかったのだと、なぜこんな想いをしなければならないのだと、親に反発したこともありました…。

②都内の高校進学を機に

しかし高校生になって
東京の高校に進学すると、
海外生まれの同級生が多くいることに
衝撃を受けました。

ニューヨークやドイツで
生まれた同級生もいれば、
中国や韓国で生まれた同級生もいました。

中でも感動に近い衝撃があったのは、
高校入学して自己紹介シートを記入する際
クラスメイトの友人が
その自己紹介シートに、
"◯◯(外国名)生まれです"
と誇りを持って嬉しそうに
記入していたことです。

それまでの私は、
"外国生まれを隠さなければいけない"
と思って生きてきたので、
自分の生まれに誇りを持っている友人が
とても眩しく見えました。

前述したように、他にも海外で生まれた同級生が多くいたこともあり、

私ももう隠す必要はないんだ…😢💡
と心底ホッとし安心して、
海外で生まれたことを隠さなくなりました。

そしてそれまでは自分にとって
ネガティブな要素であった"海外生まれ"が、
ポジティブなものへと変わりました。

海外生まれの友人の影響もあり、

自分にとってのルーツがもうひとつあるなんて、なんかいいなぁ😌

第二の故郷があるって、なんかいいなぁ🫧

とようやく思えるようになりました🌿

そして父や母が
"いつか誇れる日がくるよ"と言っていたことは
本当だったのだと思えるようになりました。

海外生まれは、いくつかある自分の特徴や個性?のひとつに過ぎないのだと、思うようになりました。

ですが実際は、特に小中学生のような多感な時期は、自分や多数派とは異なるというだけで偏見を持ったり、差別やいじめの対象になってしまいがちですよね…

私自身も、中学生までは、
海外生まれという少数派でいたことによって

"海外生まれがバレたら、いじめられる!"

と怯え、全く恥ずべきことではないのに
恥ずかしいことだと思い、隠しておりました。

それって悲しいことだなぁと思います😢

海外で生まれたことは、
別に恥ずかしいことでも
悪いことでもありません。

もし自分にいつか子どもができたら、
海外で生まれたからといって
偏見を持つことはないように伝えたいです。

異国の地で私を命懸けで産んでくれた母にも
今では感謝の気持ちでいっぱいです。

③学んだこと

また、これらの経験を通して
ひとつ学んだことがあります。

それは、広い世界を知り、
様々な人と出会うことの大切さです。

私が通っていた東京のある高校は、
東京に住んでいる子のみならず、
千葉県や神奈川県、埼玉県、栃木県等
様々な場所から来ている子が多くいました。

中学生までは比較的
閉鎖感のある環境でいたため、
外国生まれは少数派でしたし、
地元で生まれ、地元で育った人が
大多数の環境でした。

しかし高校は
様々なバックグラウンドを持った人が
集まる環境に身を置いたことにより、
色々な人がいる分、世界が開けて見えました。

個人的には、高校も地元や県内の高校に進学していたら、恐らく海外生まれを隠し続けていたのではないかと思います。

④伝えたいこと

最後に、もし、海外で生まれたことに対して
ネガティブに感じている小中学生、
もしくは高校生や大学生、社会人の方が
いらっしゃいましたら、
そんなことはないよとお伝えしたいです🌿

ここまでお読みくださいまして、
ありがとうございました🌸

※一個人のひとつの経験談として捉えていただければと思います。

友人のお家にお邪魔した際、
用意してくれていたお花です🌸

心遣いにとても嬉しくなりましたし、
私もその友人の心遣いを見習おうと思いました😌

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