ムーミンと松任谷由実。

おはようございます。

こんにちは。

こんばんわ。

猫ノカケラ キャット上原です。
沖縄で芸人やってます。

突然ですが、みなさん嘘ついた事ありますか?

優しい嘘、傷つける嘘、自分を良く見せる嘘、
笑わすためについた嘘、

色んな嘘があると思いますが
わたくし、キャット上原もですね、
嘘ついたことありまーーーす!!
なんであんな嘘ついたんだろって
今でも後悔してますよ。

その時ついた嘘が『僕はムーミンを知らない』という嘘。

なんでこんな嘘をついたのか
当時の自分に会って聞きたいです。

嘘ついた流れは覚えてます。
学生の時についた嘘ですね。

その時ムーミンの都市伝説を教室で誰かが話してたんですよ。
ま、内容は
ムーミンの世界は核戦争後のお話みたいで
生き残った人達が突然変異でムーミンになったという都市伝説でした。
(あくまで当時クラスの誰かが言った都市伝説なので真実は不明です。)

そのムーミンの都市伝説を話して
みんなが大盛り上がりしてる中なぜか僕は
みんなが冷める一言を言うんですよ。

「ちょっと待って、ムーミンってなに?」

変な空気が流れました。

「え?本気で言ってるの?」「ムーミン知らんとかある?」
そこで、「ウソウソ!知ってるよ!」とか言えば
良かったものの

僕はこう言うのですよ
「知らん知らん、むーみん?松任谷由実じゃなくて?」

そしたら周りは
「それはユーミンだろ!」「え?ガチで知らないんだ」
とか僕を責め立ててきて

「カバみたいなキャラクターだよ?」
と言ってきた人もいたのでその時に
「あーわかるわかる!」と言えば良かったのに僕はね、
「カバ?イソジンの?うがいしてるカバ?」
みたいな事を言っちゃうんですよ。

どんどん周りはムーミンを知らない僕に
どうにかこうにか思い出させようと必死になるんですよ

中には画像を持って来て
「こいつがムーミン、知ってるでしょ?」
とか言ってくる人も
もう、ラストチャンスです。
ここで、「あっ!こいつね!見たことあるよ」と
答えればいいものを

「………知らないなぁ」

どんどん脂汗が出始めた時に周りも諦めてくれて、
「ムーミン知らない人っているんだー」
で、この話は終わりました。

よっしゃ!俺の粘り勝ちと思ったけど
悲劇はここからはじまります。。。

その時ムーミンの話の場にいなかった人に急に
「そういえばお前ってムーミン知らないんだろ?」
と言われたんですよ。

まだ、これ言われるの?と思いましたが
もちろん僕は「うん。知らない。」と答えます。

そういうのをちょくちょく言われる事になります。
中には「ムーミン知らないんだ!すげー!」と
感動してくれる人もいました。

僕の嘘で感動してくれてる。
なので僕はこの先死ぬまで
ムーミンを知らないふりをしていかないといけなくなりました。

当時のみんなは
今だに僕はムーミンを知らない奴と思っています。

知らない僕を貴重だと思ってる人もいると思います。
だったら僕は一生この罪と向き合って生きていきます。
自分にも周りにも嘘をついて生きていきます。

もしかしたら
ムーミンによってできた友達にも出会えたかも知れない
ムーミンによってできた彼女にも出会えたかも知れない
ムーミンによってできた家族にも出会えたかも知れない
その、ムーミンによって出会えたはずの
素敵な出会いを僕はこの先一生経験出来ません。

僕と同じつらい思いをみんなにはしてほしくないです
だからお願いです。俺みたいになるな。
みんな嘘をつくな。

冒頭でも言いましたが
優しい嘘、傷つける嘘、自分を良く見せる嘘、
笑わすためについた嘘、

僕がついた嘘はこの中にはありません。
僕がついた嘘はどうでもいい嘘です。

最後になりましたが
この先二度と口が裂けても言えない事を言わせて下さい。

「僕はムーミンが大好きです」

明日から僕はまたムーミンを知らない
ひとりの青年に戻ります。

こんな僕を今まで通りに優しく接してほしいです。
たまにひとりで遠くを見てる時もありますが
何も言わずに肩に手を置いてただただそばにいてください。
それだけで十分です。

はぁ。。。

誰か養ってください。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

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