見出し画像

アジアの動物事情

【アジアの動物事情レポート】第2回 シンガポールの動物事情と病院の実状 – どうぶつ基金 (doubutukikin.or.jp)

思うこと

24時間緊急救助、虐待、福祉調査、シンガポール唯一のコミュニティ動物クリニック、里親募集プログラム、教育プログラム,コミュニティ動物の不妊手術、毎月80-90件の動物虐待の報告があり重大なケースは動物獣医局ホットライン、警察ホットラインに照会され、目撃者が必要なケース、加害者の逮捕と起訴につながるよう報奨金ポリシーも設けています。法的権限はないのでAVS「動物獣医局」などに通報,条件により法務局と協力し役割分担をしています。
またシンガポールでは「野良犬管理プログラム」が5年前・2018年動物獣医局とSPCAが協力して推進する「野良犬管理プログラム」があり高層公団で飼える犬の体重制限なしで,身長55センチに緩め保護犬の譲渡に限り「プロジェクト ADORE」このプロジェクトの実現により大多数の中型雑種犬の譲渡数を増やしているなど活動が現実的で政府主導が功を奏し行動力はうらやましい限りです。
TNRと数の管理とサポートでは専属チームを結成し5年でシンガポール全土の野良犬の70%に不妊手術を目指します。国立公園管理局「Nパークス」は野良犬を不妊去勢手術後再び野に返したり里親募集をしたり地域猫・犬として共存も可能なのかもしれません。

一方猫に関して動物と共に歩む社会を育むためシンガポールでは政府主導の試みの一つ場所限定で「ラブ・キャット パイロットプロジェクト」」では公営住宅での猫の飼育について様々な試みの一つとして飼い猫の登録義務や団地内の40か所に共同の餌やり場を設けるなど、地域全体で猫を見守っています。
非営利のシンガポールのSPCAコミュニティアニマルクリニックはシェルター、他の救助、地域犬猫、経済的支援を要するペット保護者救済などでこの病院を備えたシェルタ―は動物が快適に暮らせる環境となっていますが、隣国の日本ではコンクリートに収容される犬達、譲渡会がメインの政策と比べると政府主導で人間と動物の均衡を保ちつつ動物を生かす方向の政策にイギリスから独立した団体SPCAはその気風が生きているようですね。

動物行政に対する予算は最大限動物の政策へのパフォーマンスで人間の政策同様に優劣はなく同じ税金なので手を抜くことは許されないと思うのです。動物にすら求められる政策ができないならば人間に対してもその政策能力の有無が問われます。
海外は地域猫・野良猫の繁殖制限・不妊去勢手術はスタンダード、日本でも規制・管理・排除だけでないはずで、そこからまずスタート、これからの行政の手腕に期待しなければなりません。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?