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不幸な人と猫を増やさないために

今回は、財)ネコイコネの助成金を利用しながら山口県で活動され多頭崩壊の現場に入ったボランテアOさんからのレポートです。是非ご覧ください。

以下本文

多頭飼育崩壊の現場をみて思うこと・・・

崩壊の現場に立って湧き起こる感情は、汚いとか臭いでは、ありません。 可哀想に・・・です。それは、飼い主に対してなのか猫に対してなのか自分でもわかりません。

飼い主以外の人間に怯える目を向ける猫達。
ガリガリに痩せています。おそらく、餌代もなく十分な食事は
与えられてなかったでしょう。勿論、飼い主さんも殆ど食事はされていなかったのではと
想像します。そして、この現場を見て飼主さんは優しくて孤独な方だったんだろうなと想像
します。
生活に困窮して行政に頼ろうとしても、けんもほろろで つき返されるケースは少なくないと思います。この飼主さんも、そうであったのかは わかりませんが・・。しかし、いつも思います、犬や猫に選挙権があれば、政治家が動き世の中の可哀想な犬猫たちは少しは救えるのか。いや、可哀想な人間も救えてないのだから無理か・・・な。

野良猫を見たら、可哀想だからつい拾って飼う。拾って飼う。
繰り返していたらいつの間にか餌代に困り、トイレの砂代に困り、避妊去勢の手術なんてできるわけがなく・・・。

私達は「命」についてもう一度よく考えるべきでは
ないかと思います。これは、学校教育から見直して行うべき問題だと思います。

人としての権利と義務の履き違い。すべての元凶は、 そこにあると思います。動物を飼うのは権利です。でも、飼って育てていく事は義務です。そこには最後まで「命」を守るという無言の約束の成立があります。
全ての生物には生きる権利があるはずです。でも、義務があるのは人間だけです。義務を果たせない方はペットを飼ってはいけないと思います。このような状況は沢山あると思います。このような、人も猫も不幸になるケースを作らないために、避妊去勢手術代を県や市が負担、若しくは安価にできる制度を作り野良猫を増やさない!ことを ただ、ただお願いしたいと思います。そんな優しい社会になることを祈ります。

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