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〔詩〕友達

初夏を聴く君の
白い半袖が眩しい
いつもの教室
いつもの放課後
僕は邪魔をしないように
少し離れて君を見ている

本当は今日
聞きたいことがあったんだ
でも今は
黙って君を見ていたくて

流れる初夏のメロディ
小さく口遊む君
差し込む光
翻る白いカーテン
もう何もかもが完璧で

ああ、
他には誰も必要ないんだね

不意に君が言う
いい曲だよね、と
ただの友達に向ける笑顔で
そうだね、と返しながら
萎んだ風船のような心を
慌てて右のポケットに突っ込んだ



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