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〔詩〕いつもそこに

詩と暮らすなんてもうやめよう
雨音に意味など無いし
風の行く先など分からない
そんなことを考えても
パンもおにぎりも買えやしない

地に足を着けて生きよう
なるべく人に迷惑をかけず
今やるべきことをコツコツと
いつもより少し頑張ったら
少し自分を誇りながら
ただ目の前のことを
ただ黙々と

ああ
冬の雨だ

雨粒は風に乗り
傘をかい潜って私を濡らす
ただそれだけのことなのに
心臓まで届く冷たさに
思いがけず揺らぐのは

そうだね

詩と暮らすなんて
わざわざ考えなくていい

寝ても
覚めても
立ち止まっても
歩いても
泣いても
怒っても
笑っても

生きてさえいれば
詩はいつもそこにある


こんにちは。シロクマ文芸部のお題で書きました。

素敵なお題なのに、私の頭はなかなか動かず、この詩が精一杯でした。
小牧さん、いつも有難うございます。
読んで下さった方、有難うございました。


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