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〔詩〕朧月夜に見る夢は

朧月夜に見る夢は
色も形も曖昧で
道の向こう側に立つ人は
あなたのような
誰かのような

手繰られるように近付けば
更に朧になる姿
その肩先に伸ばした手は
虚しく空を切るばかり

夢か現か
過去か未来か
その境界線すら
滲んで薄れて

失われて

朧月夜に見る夢は
逢魔が時を進む舟
櫂を手放し
目を閉じて
古い歌を口遊む

大丈夫
ここには誰もいない

ゆらりゆうらり
小舟は揺れて
水音もない朧の闇を
ただひたすらに流されていく



こんばんは。こちらに参加させていただきます。

つらつらとぼんやり書き連ねてしまった感じですが、今回はこれで行こうと思います。
小牧さん、どうぞよろしくお願いいたします。
読んでくださった方、有難うございました。

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