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享年9歳か10歳

2015年に出会って2018年に一緒に暮らしはじめた猫の「はっち」。
2023年10月30日の深夜2時に亡くなってしまった。

なんだか様子がおかしいな、と思ってからはあっという間だった。
夜間救急病院で手厚い処置を受け、集中治療室で何時間もがんばったけど、最終的には帰宅して私の腕のなかで逝ってしまった。

出会ったときには野良猫だったので正確な年齢はわからない。
1歳になるかならないかという様子だったので、年齢には常に推定がつく。
誕生日ももちろんわからない。

動物病院でカルテを記入するたび、誕生日の欄に不明と書いた。
年齢の欄に推定と書いた。

確実にわかるものがひとつできてしまった、命日だ。
まだ知りたくなかったけど、もう不明だとか推定だとか書かなくていい。
それが少しだけ嬉しい。

はっち、さみしい。会いたい。
気が狂いそうだ。
何度も何度も声をあげて泣いている。
家のなかにぬくもりが足りない。

もう少し気持ちの整理がついたら、きみがどれだけ素晴らしい猫だったか、どれだけがんばって治療を受けたか、遺骨さえどれだけ愛らしかったか、写真と文章でみんなに自慢したい。

今は泣くことしかできない。
はっち、はっち、とバカみたいに名前を呼んでいる。
はっち、愛してる。

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