突然身体が不自由になることについて 2

今回はある日突然身体が不自由になった時サポートしてくれるマシン(補装具)について話したいと思います。



なぜ私が補装具をマシンと呼んでいるかというと、それらの機械は身体の一部だと思うからです。あくまで操縦している、代わりの役割をしてくれていると思うのです。

実際初めに杖を購入した時は違和感と身体の合わなさを感じました。自分自身がどれくらいのマシンを必要としているか、そして身体のできるレベルは今どこなのか常に手探りで変わるたびギャップに打ちのめされていました。



杖の違和感は身体に合っていなかったからです。その頃は入院中に使っていた歩行器くらいが楽でした。しかし歩行器で外出は現実的でないし、またシルバーカーは確かに両手を掴むところもあるし買い物カートと同じ要領ですが、その....






恥ずかしい!!!

という気持ちが強く、(決してシルバーカーを使っている人が恥ずかしいということではありません。自分自身気持ちの問題です)暫くは買い物カート使えるところ以外は控えてました。





その後疲労感も強くなり、物置にしまわれていた車椅子を引っ張り出してもらい外出はほとんど車椅子になりました。

そして台所用の歩行器を、自分の理想で設計して簡易の模型を作って父に丸投げして、作ってもらいました。笑

まだできたばかりで出会えてませんが出来上がり写真を見る限り最高でした!自作の為安全性を考えてここではおおっぴろげに紹介はできませんが、私にとっての〝足‘’が出来たわけです。とても嬉しいです。




先程の恥ずかしいという気持ち。

この悔しさ情けなさ憤り混じった恥ずかしいを越えないとマシンとして補装具を受け入れることができませんでした。

ましてや私は病名もつかないような分からないものだったので自分のレベルに合った補装具を紹介してくれる人もいなかった。自分も変化に耐えれずセンチな時だったし。

だから歩けてるうちは根性でなんとか歩き続けたい=そんじゃ杖で!  という選択肢になってたわけです。  



今現在では、たくさんの方に助けていただき車椅子のメーカーさんと繋がることができて、自分に合った車椅子がやってくるのを心待ちにしているところなのですが、よく見る一般的な介助付き車椅子とは違い体にぴったりでコンパクト、軽くて背もたれが低いため大振りできるめちゃくちゃカッコいいマシンです。本当にこれぞ



マッシーン    (`・ω・´)。




一番驚いたのが勢いをつけると後ろに傾くことです。



ご存知、ウィリーです。

すんげー。


重心が後ろ寄りで背もたれも低いから背中をそるようにして後ろに力を入れると傾けるんだとか。見せてもらいましたがまるでサーカスの曲芸のように、やはり身体の一部として、機能しているイカしたマシンでした。

それができるようになると小さな段差も自分で上がれるようになるそうです。




そう。


歩けなくなったって今までのようにできなくなったって

マシンと一緒に〝できること‘’が増えるんです。

だから根性で歩かなくてもいいんです。惨めな思いしなくたっていいんです。恥ずかしいと思うならやらなくていいんです。


できることをして、それでもダメだったら助けを求めればいい。できないことをして助けを求めるのって、悔しくて辛いですよね。その経験も無駄じゃないし、自身の障害を理解して納得してからの経験も無駄ではないと思います。




どんな時でも知恵を持っていればほんのちょっと苦労せずに乗り越えるのかなと思った、そんなお話でした。   ここまで読んでくださりありがとうございました。





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