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ドラえもんの「S・F」

ドラえもんの未来どうぐはとてもべんり。

あんなことやこんなことがあったり叶ったりするといいなぁがつまってます。

ドラえもんはSFがベース。

諸説あるそうですが、「スペース・ファンタジー」の略。ドラえもんにも宇宙ネタはたくさん登場します。

しかしドラえもんのテーマは「日常の中」での
S  (すこし)  F  (ふしぎ)。

これは作者である「藤子  F  不二雄」先生もいろんなところでおっしゃられていますね。

どういう理屈とかなくて「なんかそうなっている」どうぐがたくさん出ます。

空を飛べるタケコプター。

どこにでも行ける「どこでもドア」

いつの時代にも行ける「タイムマシン」など。
ときどき、原理的な仕組みなどをドラえもんが説明しますが、「とりあえず使ってみよう」というスタンスです。

飛べるから飛べるんだよ。
行けるから行けるんだよ。

理屈はわかるけど、この「すこしのふしぎ」が物語を彩っています。

でもドラえもんにはもうひとつの「SF」があります。

なんだと思います?

それは

S
  (すこし)
F
  (ふべん)

そうみらいどうぐは「すこし使い勝手が悪い」

タケコプターすぐ電池切れを起こすし

どこでもドアはすぐ故障するし

タイムマシンは時間ラグがあり、「同じ時間に決まった場所」にはいけません。毎回すこしのランダム要素があるのですね。

22世紀という超ハイテクなみらいからやってきたドラえもん自体、ものすごく人間くさい。

泣いたり笑ったり。お腹も空きますし、夜だって眠くなります。

恋愛体質で恋人のみーちゃんはたくさんいます。

完全無血のロボットではないのです。
どうしてそんな不完全なものができているのかというと…

科学は100%のものではないからです。

藤子先生は無類の科学好き。
科学をほんとうによく勉強されてます。

そして科学が100%のものでもないことをよく理解されています。

科学はどこまで行ってもあくまで90%ぐらいで
残りの9・9%は「確率論」と「統計論」でカバーしています。

どうしたって0・01%は「よくわからない」ものが残ります。

それを現代では「神のみぞ知る」とか言ったりしますけど。

ドラえもんにおいては「すこしふしぎ」なところで表現されています。

カンペキなどうぐなんてどこにあるんだ!!って
ドラえもんはよく怒ってますよね。

アレ、真髄です。

すこしふしぎですこしふべん。

そんなアナログティックなものこそ
愛すべきドラえもんの世界なのです。

コケでした〜。

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