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子どもが迷子になる瞬間とその前後を見た

こんにちは。
ベビーシッター兼保育士のねこばすです。

先日仕事から仕事への移動の電車の中で、ある親子を見かけました。
お母さんはご立腹。子どもは半泣き。
電車内で話しているうちにお互いのボルテージが上がって子どもは泣く、お母さんはもっと怒る。

それを私は少し離れた所から見ていました。
他の乗客も見ています、「こんなに責められて、子どもが可哀想」という表情の若い女性も。

そして、電車はあるターミナル駅に到着。
お母さんが先に降車。この時点でちょっと心配になりますよね。

スタスタ歩いていくお母さん、それを追う子ども。
私もその駅で降りたのですが、どうしてもその子のことが気になりました。

この人混みの中では簡単にお母さんを見失うのではないだろうか。
(現に、私は子どもを見ている間数秒でお母さんを見失いました)

なので、自分の行きたい方向を目指しつつその子のことがどうしても気になり後を追っていきました。

キョロキョロしながらも進んでいく子。
進む、進む。
お母さんの姿は見当たらない。

「やっぱり迷子になった」
そう思って「大丈夫?」と声をかけました。

振り返ったその子の顔は涙でいっぱい。

その後は、たまたま通りかかったお巡りさんにことの成り行きを報告して引渡しをしました。

その親子は毎週その駅を利用して同じ所に通っているらしいので、
きっとすぐに落ち会えたことと思います。

後悔の念しかありません。

私、もっとできたことがあったのではないだろうか、お母さんに。

迷子になった子に声をかけて交番につれて行くなんてハッキリ言って簡単。

そもそも迷子にならないためにも、お母さんをホッとさせてあげたり落ち着かせてあげられる言葉をかけることはできなかったのだろうか?

保育をしているのに保護者支援が全然できていなかった、という後悔です。

その背景には、私自身が結婚や子育てをしたことがないことへのコンプレックスがあります。

「子育てしたこともない人に言われたくない」
と言われたり思われるのが怖いという気持ち。

お母さんたちが乗り越えたり今現在向き合っている苦労をしたことがないというコンプレックス。

それが私の保護者支援のハードルになっているのを痛感しました。

良くないな。本当はその子が迷子になる必要なんてなかったのですから。

そうは言っても今日突然私に子育て経験が振ってくるわけではありません。

多くの方のお話を聴きながら、そして自分の時間を使いながら勉強していきます。

ベストな手助けをできなくてごめんなさい。
もっと人間として成長します。

一つだけ今言えるとしたら、人混みは本当に怖いということ。
大人同士でも秒ではぐれてしまいます、子どもなんてなおさら。
子どもによっては手を繋ぎたがらないこともありますが、それこを刷り込みで「外を歩く=手を繋ぐ」とう癖をつけるのは大事だなと改めて思いました。

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