興がのったので

もう一本書いてみる。

こうしてノートを書いていると、いろいろな人の書いているものが読みたくなる。アウトプットがあるから、インプットを欲するんだと思う。

いろんな文章や芸術に触れて、アウトプットとしてうんこを出す。まぁそんなもんだと思う。

いろいろ書いてみて思ったことがある。

自分の考えや思っていることを、誰かに表現するのが好きなんだな、と。

前のお仕事は、誰かの悩みを受け止める仕事だった。

で、いまやってることはどっちかっていうとその逆で、自分の書いているその時の思いや瞬間を切り取って言葉にして全力で投げている。

書いているなんて綺麗なもんじゃなくて、投げている。そりゃもうフォームもナニもあったもんじゃない。全力でぶん投げている。

キャッチャーミットなんてないから、だいたい帰ってこない。奇特にもいいねを押してくれたりRTしてくれる人は稀にいるけれど、それが養分になることはあまりない。

でも、たしかにこうやって脳内の汁を垂れ流すことで、誰かが読める形になってネットの海に残っているというのは、それだけで存外快感で、これはこれで好きだ。

手が止まっても、しばらく他のことをしていれば、自然と手が動き出す。

まぁ、本業でやっている人からすれば大したことない量だけど、キーボードを打つ感触も含め、結構ずっとやってたくなる瞬間。

願わくばこういった文章が誰かの心の襞をかすめて、何かを残してくれればいいなぁと思うし、そんな文章が沢山書けるとそれはステキなことだなって。

あと一生食うのに困らないお金がそのへんにおちてないかな、とか考えてる。

休職という贅沢な（給料出てないから贅沢でも無いんだけど）身分は、少なくとも怠惰を貪るにはちょうど良い。

果たしてこんなので復帰できるんだろうか、という不安が胸中をかすめるけれど、それはたぶん、「頑張らなければ」の残滓みたいなものだと思って、この怠惰から帰りたく無い・・・ぐらいにまで浸かろうと思う。そうすれば、頑張りすぎる悪い癖も、ちょっとはおとなしくなるんじゃないかな。

休みたい、心も体も。

でも、何かしていたい。ずっと引きこもって寝ているのは嫌だ。

そんな相反する心持ちが心のそこでとぐろを巻いている。

時折どっちかが水面まで顔をだして、それに基づいた行動を強いるんだけど、ちょっと息継ぎしたらハイサヨナラだから、長続きしない。

水面下にいるときは、主導権の握り合い。

今のところ怠惰が勝ちつつあるので、内心焦って入る。こんなんじゃダメだ、何かしなくては。

そう思う心がすごく強まる瞬間がある。

だいたい怠惰が勝ちそうな瞬間に、その逆も最大化するので、私にとっては常にプラスマイナスゼロだ。

何をするにしても、「べき論」で行動しているのか「欲望」にしたがっているのか、わからない。

だから、全体的に行動は鈍いしできないことが多い。そうやってると、また頭の中でべき論が声高にべきと叫ぶ。それをBGMに、怠惰の海に潜るのが、今の私。

とりとめない。

とりとめもない。

時が過ぎるのは、とても遅く感じるけれど一瞬で、その矛盾した感覚が本当に恨めしい。遅く感じるなら、まだ大学生ぐらいでいいじゃ無い。それぐらいからやり直したいんだから。

うーん、人生そのものをやり直したいかな・・・。

こうして文章というアクアラングをつけて思考の海に潜ると、必ずといっていいほど不思議な魚と出会う。

それは私とはことなる女性の顔をしていて、違った人生を送っていて、常に世の中の傍観者らしい。

世の中のしがらみや大きな力からはすいっと逃れて、今日も世界の片隅の、とても居心地のいい巣穴に戻っていく。

そんな彼女が羨ましいと思いながら、私は不恰好なままより深くに落ちていく。

その先はぽっかり空いた洞穴で、あるのは暗闇ばかり。手を伸ばしても、足で蹴ってもなんの手応えもない。だからいつもここまでしか降りれない。

たぶん、ここより先は深海潜航艇でも引っ張り出してくるしか無いんだろう。

もしくはダイビングを覚えたポケモンか。

このまま下書きで放置して、書きたくなったらまた編集すればいいと思うのだけど、それだといけない。

公開しなくては、完結しない感じがする。

反応がなくても、公開してしまうのは、たぶん、安心できるからだと思う。自分の世界を世の中にさらけ出しているけれど、それでとやかくいう人はいない。

それは安心して恥部をさらけだせる快感。

あー、文章書いてても時間が過ぎるのはとてもゆっくり。

何しようかなぁ。