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高知の八彩帖(ヤイロチョウ)29・「コンビニ」

 かつてとある会社のサイトに連載していたショートエッセイです。高知のあれこれを書いています。

 今回のテーマは「コンビニ」。コンビニエンスストアのことですね。今でこそ当たり前のようにあるコンビニですが、私が高校生くらいの頃までは珍しいものでした。そんなお話です。

 街中(いや田舎でも)どこにでもあるコンビニ。高知で多いのはローソンかな?ファミマ・セブンイレブンが後に続く感じ。あ、ミニストップはないか。そういやデイリーヤマザキって今もあるのかしらん?

 買い物だけでなくチケットの予約に料金の支払いなど、生活の一部になっている人もいるのでは。そんなコンビニだけど、ワタシが子どもの頃には無かった。

 高知にコンビニが進出したのは、2002年に開催された「よさこい高知国体」がきっかけだったと聞いたことがある。それまでコンビニは本当に珍しかった。

 実際、高校時代県外に遠足に行った時に、『いやあ!ローソンがあるー!!』なんて記念撮影(「写ルンです」かなんかで←時代を感じる)してたクラスメイトがいた(微笑ましい)。

 初めてセブンイレブンが上陸した時に行列が出来て話題になったのも、記憶に新しい。コンビニ文化に馴染みがないせいか、ある一定の年代以上は、いまだにコンビニを「胡散臭い二級の店」みたいに考えているフシがある。

 例えば我が両親なんかは、コンビニ弁当=怪しい添加物てんこ盛りの粗悪品だと思っているようで、めったに買おうとしない。いったいいつの時代で止まってるんだか!?

 今やコンビニは単なる店にあらず、オリジナルスイーツにキャラクターコラボ商品、限定グッズなど各社独自の路線を展開している。自分もその戦略(?)にまんまとハマり、あのキャラクターグッズは◯◯で、あの雑誌付録は△△で、なんてコンビニ巡りをしてしまうひとりだ。

 ほんと、限定モノに弱いなぁ。しかしそれだけコンビニ間の競争も激しいわけで、かつて店舗であっただろう建物が全然違う会社のオフィスになってるのもよく見かける。ちなみに高知初出店したコンビニの店舗は、もう無いそうです(豆知識)。

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