あんたは「事故物件」

　なぜ私は結婚できないのか。何気なく母に問いかけて返ってきた言葉、それが「あんたは事故物件やき」である。

　確かにそうだ。私は広汎性発達障害と双極性障害の掛け持ちである。ここで私のスキルを。

・学力→某中堅国立大中退。得意な国語は模試のランキングで、全国一桁台取ったことある。

・家事→そこそこできる。料理は冷蔵庫のものを使って適当に作るくらい。

・車の運転→できる。ドライブは好き。

・コミュニケーション→あやしい。他人との適切な距離を保てない。

・一般常識→あやしい。言外の意味が分からない。社会的にふさわしい言動行動が取れない場合がある。

・健康→ダメ。具合が悪い時は一日中布団の中。

・っていうか結婚相手は？→「珍友D」は茶飲み友達。彼もまた発達障害なので、結婚したら共倒れになる。

　…むうう、やはり自分は事故物件なのか。物理的に家事が出来たとしても、物事を段取る能力とか、ご近所付き合いに支障があるもんなぁ。

　母は言う。私の方が先にあの世へ行ったら、心配しなくていいからほっとする部分もある、と。うん、私もそう思う。

　神様はなんで私のような存在を作ったのか！？以前かかってたヤブ医者に散々言われたっけ。「生産性の無い者は生きるな」なんてさ。

　仕方ないじゃんねー。こうやって命があるんだもん。結婚できないだろうが事故物件だろうが、生きるしかないだろーよ。

　未婚の中年女は訳アリに決まってる（？）。少子化に貢献してすんませんね。

　今日も作業所で仕事をして来た。思うことはひとつ。私に障害が無くなったら、私ではなくなる。

　毎日何かしら楽しみを見つけて、生きて行こう。珍友Dとは結婚しないけど、将来シェアハウスするつもり。