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高知の八彩帖(ヤイロチョウ)37・「リサイクルショップ」

 かつてとある会社のサイトに連載していたショートエッセイです。高知のあれこれを書いています。

 今回のテーマは「リサイクルショップ」。私はよく訪れますが、皆さんは行きますか?掘り出し物があった時の喜びはたまらないですね。

 ちなみに元豊ノ島関が、某鑑定番組で文中に出てくる「Hり出しや」で買ったものを鑑定してもらったら、結構な高値がついたそうです。そんなリサイクルショップにまつわるお話をどうぞ。

 高知市内に有名な「Hり出しや」というリサイクルショップがある。家から歩いて行けるほど近いので、ちょくちょく覗きに行く。

 いかにも胡散臭い店構え(失礼)とは裏腹に、結構オシャレなモノも置いてある。そんな意外性がウケているのか(?)、いつ行っても繁盛している。

 しかもココ、他の店で断られた品物でも良い値で買い取ってくれたりするのだ!あなどれんぞ、「Hり出しや」♪

 リサイクルショップを巡るのは楽しい。昔の古着屋は、店に入った途端独特の臭いが鼻をついて、すぐに気分が悪くなったものだ。

 リサイクル品=中古というイメージがあり、どうしても他人の使い古しという感覚だった。

 しかしここ最近は、ずいぶん店も品物も明るくきれいになった。新品も数多く置いてあり、お得感満載である。あのブランドがこの価格で⁉︎ついつい財布のヒモも緩んでしまう。

 実際、今まさに飲みかけのコーヒーを入れているKINTOのマグカップだって、リサイクルショップで買った物だ。KINTOの新品が100円だったぞ!もう何年も愛用しているが、丈夫なままである。

 とはいえ、うっかりな失敗もある。以前某古着屋で、本格的なワークジャケットを見つけた。お値段も手頃で、何よりデザインがカッチョイイ!

 ウキウキして手に取ったら、なんと胸元に「◯◯建設」という、倒産した会社の刺繍がしてあるではないか!そりゃ作業服だもの、本格的なデザインだろうよ。っていうか、会社の制服なんか売るな(呆)。

 唯一リサイクルショップに物申したいのは、買取金額が低すぎること。査定してもらうと買った金額の100分の1くらいしか値段が付かない、なんてザラにある。

 こちらは重たい洋服を何着も抱えて来ているのに、買取金額はほんの数百円!コーヒー代にもならんやいか‼︎売ったお金であの服やらこの靴やらを新調しようと思っていたのに…。

 毎回毎回げっそりして帰る羽目になる。はあぁ、ご利用は計画的に、買い物は慎重に(涙目)。

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