ミニマリストのまねをしてベッドを手放して大失敗したはなし
みなさんはどのように寝ていらっしゃいますか?
おふとん派?それともベッド派?はたまた、寝袋派という方もおられることでしょう。
私は、ベッド生活が長いのです。
自室を持った小学生のころから、寝床はベッド一択。
なんの疑問も持たず、寝るのはベッドだとずっと信じてきたのでした。
とにかく夜になるとベッドに横になる生活をずっと続けてきたのですが、ある日事件が起こりました。
ベッドの悲劇
私はすのこベッドに、ム〇ツふとんを乗せて、マットレス兼敷布団として愛用していました。
ム〇ツふとんは、某有名ふとんメーカーの傑作で、通気性の良いすばらしいもの。
あまりのすばらしさに、数えきれない年月を私と共に過ごしてくれました。
ある日、シーツを洗おうとム〇ツふとんを持ち上げて壁に立てかけ、ふとベッドフレームを見たら…
ベッドフレームにカビを発見!
そのベッドフレームのカビゾーンに接していたム〇ツふとんにも、カビが生えていたのです。
先にカビが生えたのは、ベッドフレームか、はたまたム〇ツふとんなのか?
卵が先かにわとりが先か?のような不毛な疑問になるので深く考えるのはやめておいたのですが、とにかくカビが生えたのは事実。
ショックでした。
カビを発見した一週間前にもふとんを持ち上げて風に当てたので、そのときからカビがあったのなら気がつくはず。
一週間のうちに、カビが生えてしまうなんて…
いろいろ理由はあるのでしょうが、よく考えてみたら、ベッドフレームもふとんも10年以上使用していたので、しかたのないことなのかもしれません。
さよならベッド
さて、どうするか?
まずはベッドを解体して処分することにしました。
すると、そこでさらに衝撃的な事実が発覚!
ベッドフレームとすのこの間にあった、綿素材のテープのようなものの隙間に、大量の虫の死骸を発見してしまったのです。
虫が苦手な私は、卒倒しそうになりました。
そこで、夏に毎晩のように謎の虫刺されに苦しめられたことを思い出しました。
どんなに一生懸命掃除しても、バ〇サンをしても、ダニを寄せ付けないスプレーをまめにかけても打つ手なしで困っていたのです。
ここにいたのか…しかも、こんなにたくさん!
その瞬間、私は心に決めたのです。
ベッド生活をやめよう、と。
ミニマリストにならって床に直接マットレスを置く作戦
ベッドを処分したものの、新しいおふとん、どうしよう?
とりあえずカビてしまったム〇ツふとんを直接床に敷いて寝ることに。
そして、私は調べました。
みなさん、どうされておられるのか?
そこで、ミニマリストの方々の寝具について知ることとなりました。
どうやら、床に直接マットレスを置いてその上で寝る、という方が多いもよう。
ミニマリストさんが考えるベッドのデメリットは、
・部屋が狭くなる
・掃除しにくい
なのだそう。なるほど!確かに。
ベッドを手放せば、決して広くはない私の寝室を有効に使えるし、膝をついてベッド下の掃除をしなくても済む!!
さっそくマットレスを購入し、床に置いて寝ることにしました。
マットレス作戦失敗
そして、1日で知ることになりました。
マットレス作戦の失敗を。
私は腰痛と共に生きています。
床とほぼ同じ高さで横になる、そしてそこから起き上がることは、腰痛持ちにはつらい動作です。(床が畳ならまた違うと思うのですが…)
そして、寝る前にふとんを敷き、起きたらふとんを畳むという作業。
これも腰痛持ちにはきつい。
さらに、畳んでまとめたふとんが常に部屋の片隅にあることが、私にとっては予想外のストレスだったのです。
ふとんを収納するスペースがないので、ミニマリストの方々がマットレスを部屋の片隅に置いておられるのを見てそれに倣ったのですが、私にはどうしても耐えられませんでした。
畳んだふとんとマットレスに布をかけて、数日はなんとかやりすごしたのですが、どうしても気になってしかたなく。
腰痛も悪化する一方だったので、床にマットレス直置き生活は早々に断念することに。
結局ベッド生活に
というわけで、再びベッド生活に戻ることにしました。
もう決してふとんとベッドフレームにカビを生やさぬよう、そして虫のすみかにならぬよう、購入するベッドを厳選。
通気性を考えると、前回と同じすのこ状のベッドが最適。
虫のすみかにならぬよう、彼らが潜むスペースのない、できるだけ単純なつくりの丈夫なもの。
いろいろ探した結果、幸いなことに私の条件にぴったりのベッドを見つけることができました。
ベッドは場所ふさぎにはなるけれど、そこは私にとってそんなに気になることではありませんでした。
畳んだふとんとマットレスを見るのはあんなにイヤだったのに、ベッドが視界に入ってもなんのストレスも感じません。
お掃除だって、ベッド下に何も置かなければ簡単。
結局、ベッドのデメリット(部屋が狭くなる、掃除しにくい)は、私にとってはたいしたことではなかったのです。
自分の生活に見合う暮らしを
ミニマリスト世界では寝具のコンパクト化が進み、ふとんの代わりに寝袋を使用している方もおられるそうです。
すごい!とは思うけれど、もう私は挑戦しようとは思いません。
誰かにとって、どんなにベッドが邪魔であろうとも、私はベッドを使い続けることでしょう。
私の生活に必要だからです。
ものを増やしたくない、余計なものを買いたくない、という気持ちに固執しすぎて、私は大切なことを見失っていました。
ベッドの買い替えは、私の生活に不可欠なことだったのです。
そして、床にマットレス生活の失敗は無駄なことではありませんでした。
実際に体感、体験することによって、自分のくらしに必要なものを知ることができたのですから。
最後までお読みくださいまして、どうもありがとうございます。 楽しんでいただける記事を書けるように、精進します。