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役職に就いたからといって、その本人が偉くなったわけではない

最近、日本のネット記事を読んでいて気になった言葉。

上司に怒られる。
部下に怒る。
上司に怒鳴られる。
部下に威張る。

何でたかが仕事のことで、人に対して怒ったり怒られたりする事があるのか。威張るという行為もそうだ。他人を人として尊敬していなくて、自分と同等ではなく見下しているからできることではないか。

日本の企業で働いていたときは、仕事上での注意を受けたことはある、怒鳴られたことは、多分、ない。実は昔の事すぎて、よく覚えていない。アメリカの会社で働いて10年以上になるが、怒られたり威張られたり怒鳴られたりした事は一度もない。これはしっかりと覚えている。

自分が新人の指導係をしていた頃や管理職をしていた頃、人に対して腹の立つ事もあった。だが、それを感情のままにその当人に怒鳴りつけるのは、プロフェッショナルな人がすることではない。日本風にいうと、職業人のする事ではないのだ。今ふうにいうと、クールじゃないのだ。

怒鳴りつけても、既に起こってしまった問題は解決しない。怒っている時間があるのなら、解決策を見つける方が有意義だ。そこで、にっこり笑いながら優雅に解決に向けて行動するのが望ましい。

頭に血が上り、頭のてっぺんから湯気が出そうなほど腹が立っているのだが、一応にっこりしながら、解決に向けて行動する。だが、私はそんなに人間ができてないので、ただではすまさない。解決後、上司に報告がてら自分の功績を売り込み、昇進への一歩としてカウントしてもらう。将来の自分の給料が上がると思えば我慢できるもんだ。ついでにいうと、アメリカの企業あるあるだが、将来、どこの誰が自分の上司になるかわからないので、自分に関わる全ての人に感じよく接し、優しくしているというのもある。

周りの人は本当によく見ている。自分の感情をコントロールできない人認定を一旦されると、それを覆すのは難しい。そしてそれは口コミで、今まで会った事のない人や将来の転職予定先の人にまで知られるようになる。あの人は感情で怒鳴る人だから、一緒に働きたくないといった話だ。仕事ができない部下を社内で怒鳴っただけで、自分の将来の良い転職先を失ったり、チームワークが良くないという事で上司からの評価が下がったりとで、年収に直接響いてくる可能性もあるのだ。

お金の話ばかりだが、私は年収が上がるのは単純に嬉しいし、一緒に働いている人達には、感じの良い自分と一緒に働きたいと思ってもらいたい。

本当に現在の日本の会社で怒られたり、怒鳴られたり、威張られたりする事があるのだろうか。ネットだから大袈裟に書いてるだけなのだろうか。

会社の役職は会社の仕事を進めるためだけの役割であって、役職に就いたからといって、その本人がいきなり偉くなったわけではない。ましてや上司だからと部下を怒鳴りつけて偉そうにする権利があると勘違いをしている人は、今どきいないとは思うけど、一応最近考えていた事を書いてみた。


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