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新しいレンズ2本で長野を撮り走る。NIKKOR Z 50mm f/1.2Sと、NIKKOR Z 35mm f/1.4。

こんにちわ。毎日暑いですが皆様いかがお過ごしでしょうか。群馬県民はもう駄目です。

前回のあらすじ

夏のボーナスで2本のレンズを購入しました。「NIKKOR Z 50mm f/1.2S」と「NIKKOR Z 35mm f/1.4」。

一度も記事にしていませんが、実はZマウントを導入していました。まあそれは別の機会に記事に起こそうと思っていますので…ボディは言わずもがな、です。

レンズが揃って、休日がきたので早速撮り歩く(走る)

休日、梅雨も明けてアホみたいに暑い日々ですので涼しい長野県へ逃げることはまず確定。とりあえず走り回る感じで。
撮り比べをしに行ったので、今回の記事もそれに準じて自己評価がメインとなります。そういうのあまり好きでない方は申し訳ありません。

RAWからWBを揃える程度の現像を施していますが、色味やトーンの調整はほぼ行っていないので撮って出しのようなものです。

美ヶ原高原の駐車場へ。

まず35mm、開放。なんか普通に写るな?という感じしませんか。バキバキ解像!とは言いませんが、特に破綻も無い感じ。良さげ。

こちらも開放。35mmってこうだよな~って感じのパースの付き方ですね!良い奥行感です。こうやって縮小されると何の問題もなく写真見れます。拡大すると、やっぱりちょっと甘いですよ。

スナップっぽく。良い雰囲気です。ピント面はやっぱりちょっと甘めで、コントラストもちょっと低いでしょうか。でも悪い感じはしないです。この緩さが良い感じ。

絞って、f5.6。拡大するとやっぱり甘い気もしますが、まあスペック見ても必要十分という感じ。このサイズにしてしまえばあまり気になりません。

さて、ここから50mm。先ほどの写真の比較にもなりますが、焦点距離が35mmよりも長く、開放f値も明るいとここまでボケ方に差が出るんですよ。そして、50mmはすぐ届いたので何度か使っていますが、このレンズ"ヤバい"です。3年半くらい経ってるので何を今更、ですがピント面の解像力の高さとアウトフォーカスのボケ質の高さが両立しています。文句のつけようがありません。

これが撮りたかった…下手クソが使っても画になる、このレンズパワーです。逆光ですが、一切コントラストが落ちず、変なフレアやゴーストも発生せず。「逆光耐性が高い」というのはこういうことを言うのか…と、正直このレンズを使って愕然としました。
周辺光量落ちがかなり大きいのはデメリット…なんでしょうか?もはや分かりません。これがこの雰囲気をたたき出しているのは明らかです。とはいえ気になる場面はまあまああります。私は周辺光量落ちが好きなので、ビネッティング補正をかけずに露出を上げて対応しています。
色収差が出てますがこれはもう大口径ゆえのどうしようもない部分なんでしょう。ここまで抑えられていれば御の字というところでしょう。とはいえ、特にハイライト部分は出やすいので注意ですね。

ちょっと移動して、霧ヶ峰高原へ

美ヶ原高原をビーナスラインに沿って移動すれば霧ヶ峰高原へ行けます。関東圏では最も有名なドライブコースの一つ。ぬる~っと車を流して霧ヶ峰へ移動。
朝早くに起きたので休憩も兼ねて仮眠を取り、その後ちょっと撮り歩き。

では、また35mmから。

撮り比べると、やっぱり開放はどことなく甘さを感じるところはあります。でもそれが却って良さがある。解像力の高さだけがレンズの魅力ではないと教えてくれるような感じ。
35mmの画角の緩さが好きなんですよねえ。適当に撮ってもとりあえず自分が撮りたいものが写ってくれる安心感。であるがゆえに、出来上がった写真もぬるくなりがち、ましてこのレンズはどことなく緩さがあるので、トータルの写真はちゃんときっちり撮らないともうぬるま湯もぬるま湯です。でもそれが良い。

絞って風景撮り。条件が良ければヌケの良い写真が撮れます。何といってもZレンズ、素性の良さが現れるような感じです。

では50mm。開放でこれ、絵画的です。

絞ってF4。周辺光量落ちの程度が分かりやすいんじゃないでしょうか。絞り優先オート、補正+2/3段で撮ってますが、開放だと周辺光量落ちというよりももはや露出アンダーに寄りますね。開放で撮るためにNDフィルターを付けてる影響があるかもしれませんが…とはいえ、そういう写りになることは頭の片隅に入れておきたいものです。

ある程度休憩して、女神湖~長門牧場へ。

こちら35mm、f2.8。このサイズならあんまり気になりませんが、色滲みがちょっとだけ出るのでそういうところはやっぱり梅レンズ相当なのだなあと。

とはいえ、開放はもっと甘々かといったらそうでもありません。これくらいの距離感ですときっちり写ります。40mmf2のように、得意な距離があるような感覚。3mくらい?がかなり印象良いでしょうか。寄り過ぎず、離れ過ぎず。

PC上で拡大するとピント面は滲んでますし周辺も流れ気味です。が、この写真サイズなら粗はあまり目立たないですね。使用用途的にも全然問題無し。

広角大口径レンズの生み出す、この空気感。良いですね~。そして35mmのパース感。車の大きさを強調しつつ、デフォルメが効き過ぎないこの画角、50mmと並んでベストです。

総括

Nikon Zレンズの単焦点の中でも、(価格はさておき)比較的低グレードのレンズと、サイズと重さを度外視したかのような本気で作ったレンズの比較ですから、素人の私でも写りの違いは一目見て分かりました。
解像力や、いわゆる数値的な優劣が存在するのは確かだと思います。しかし、軽さサイズと価格にも優劣は存在してますし、写りに優劣は存在するとしてもそこに好みであるかどうか?という評価軸が存在するのも確かだと思っています。

35mmf1.4は、正直Zレンズを好む人がこれを好むかといわれると確かに微妙なのかなあと思います。だいたい1割増くらいでf1.8Sが存在しますからね。サイズもそこまで変わりません。
写りの良さを撮るか?開放の明るさを撮るか?でしょうかね。私はここ数年でカメラを始めた人間ですので、35mmf1.4の写りが懐かしいとかFマウント時代を思い出させるとかそういうのは分かりません。Ai-S 35mmF2のようだと言われたらそうかも?って程度。「表現の違いを楽しむ」というのも、確かにそうかもなと思える程度に写りは開放と絞ったもので変わる印象があります。そう考えたら確かにFマウントレンズっぽいのかもしれないですね。
円安で無ければもうちょっと安く発売されていたんだろうなと考えると惜しいところはありますが、f1.4と明るいのに純正としては安価ですからね。それだけでもメリットはあるんじゃないかなと思います。ちょっと緩めな写り、それなりなグレードとトータルで見るとかなり緩いレンズですし、扱う感覚は40mmf2とそんなに変わらないです。絶対的な値段は緩くありませんが…お気軽お出かけレンズの部類だと感じました。個人的にはかなり好感触です。(そう言い聞かせているのかもしれない)

50mmf1.2S。私がとやかく言うことはありません。私が評価するには力不足です。ちょっとでも持っていけそうなら何が何でも持って行ってやらんとな、という覚悟を持つしかありませんね。精進していきましょう。

以上です。これから色々写真撮っていきたいですね。
フィルムは…リバーサルを入れてから中々腰が重いので、夏休みに使い切って現像するのを目標くらいで…

Camera: Nikon Zf
Lens: NIKKOR Z 35mm f/1.4 or NIKKOR Z 50mm f/1.2S
Picture Control: Richtone Portrait

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