見出し画像

さいとうなおき先生に料理を褒められた

私は、イラストレーターである、さいとうなおき先生のファンだ。
さいとう先生のイラストは、すごくエネルギーに満ち溢れており、見ていると元気をもらえるのだ。

またさいとう先生は、イラストを描かれるだけに留まらず、YouTubeで、絵の描き方や、絵描きのメンタルの整え方などの動画をあげてくれている。
中でも、私が特に好きなのは、視聴者から応募されたイラストを添削する、「気まぐれ添削」という人気企画だ。

さいとう先生は、すごく褒め上手で、添削に送られてきたイラストの良い所を、たくさん見つけてくれる。
そして、上達するための的確なアドバイスを、わかりやすく伝えてくれる。
絵描きとして本当に勉強になるし、エンターテインメントとしても、とても面白い。
たくさんの絵描きが、絵を添削してもらいたくて、さいとう先生にイラストを送っている。

かくいう私も、ある時、「憧れのさいとう先生に褒められたい!」と思い立ち、自分が描いた絵を、何度か気まぐれ添削に応募したことがある。
とはいえ、倍率は非常に高いらしく、なかなか私のイラストを添削してもらえるには至っていない。

そんな中、思わぬところで、私はさいとう先生に褒められることとなった。

2 年ほど前、さいとう先生がYouTubeの動画で、オススメのサラダを紹介したことがあった。
当時の私は、とにかくさいとう先生信者だったので(もちろん今でも尊敬しているが)、動画を見て、そのサラダを作ってみようと行動に移した。 

作り方は簡単で、大根サラダの上に、角切りにしたサラダチキンと、砕いたナッツを乗せ、ドレッシングをかけたら完成だ。
材料は、近所のセブンイレブンで、ほとんど買うことができた。
ドレッシングだけは、さいとう先生オススメのものはすぐ手に入れられなかったので、セブンのサラダコーナーに置いてある、小分けの胡麻ドレッシングを代わりにかけることにした。

家に帰り、早速サラダを作った。
記録用に、写真をパシャリ。

うん、美味しそうだ。
写真もいい感じに撮れたぞ。

そして食べてみると、これがものすっごく美味しかった。
作り方はシンプルだが、大根のシャキシャキ感に、食べごたえのあるサラダチキン、そしてナッツのアクセントが効いており、食感が楽しい。
ドレッシングは胡麻ドレを選んだが、これは当たりだ。
このサラダの美味しさを、何倍も引き出している。

しっかりと味わった後、私はサラダをTwitterにアップした。

アップしてから、およそ1日が経過した時、私は目を疑った。
なんと、あのさいとうなおき先生が、私のサラダ写真を引用RTしてくださったのだ!


まさか、私がさいとう先生に褒められる日がくるなんて……っ!!

私はずっと、「憧れのさいとう先生に褒められたい!という思いを抱いてきた。
それは、いつか私の「イラスト」を褒められる日が来たらいいなという願いだった。

しかし、私が褒められたのは「料理」の盛り付けだった。

絵のアイディアでもなく、目の描き方でもなく、背景の描き込みでもなく、「料理」の盛り付け。

え!?ここで私の『さいとうなおき運』使っちゃうの!?

という気持ちがあったのは否めないが(そんな運があるかは不明だが……)、思わぬ形で、私の願いは叶うこととなった。
今回は、レシピ的には簡単なサラダであったが、料理は結構得意だし、数少ない自分が自信があることのひとつだ。

しかし、私の人生で、さいとう先生との接点ができることがあったとしたならば、それは絵に関することだろうなと思っていたし、あわよくば、さいとう先生効果で、私の絵が少しでも広まるキッカケになったりしちゃったら、ものすごくありがたいなあ、なんてヨコシマな妄想を抱いていたのだ。
嬉しい反面、当然だが私の絵に注目が集まることは一切無く、少し肩透かしを食らった気持ちになってしまった。

それから、このことについて、たびたび考えを巡らせていたのだが、ふと、あることに気がついた。

それは、
「さいとう先生に『絵』を褒められた絵描きはたくさんいるが、『料理』を褒められた絵描きは、私だけなんじゃないか?」

ということだ。

さいとう先生が、誰かの料理を褒めている所を、私は見たことがない。
プライベートでは、きっとそういう機会もあるだろうが、少なくとも、TwitterやYouTube上で、絵描きの料理を褒めている場面は、私は見かけたことがない。
仮に私だけじゃないとしても、そんなに多くはないだろう。

つまり、私のこの状況は、大変レアなのだ。

そんな考えに至り、私は改めて、さいとう先生に感謝の気持ちを抱いた。


とは言え、やっぱり私は、さいとう先生に「絵」を褒めてもらいたいという気持ちを捨てきれない。
欲張りだなあと思いつつも、今日もまたペンを取り、私は液タブに向かう。
そして、ときどき気まぐれ添削に応募し、さいとう先生に褒められ待ちをする日々を続けるのだ。

よろしければ、サポートお願いします♥ いただいたサポートは、より皆様に楽しんでいただくために、今後の活動費として使わせていただきます(*´∀`*)