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瞑想日記17:調身・調息・調心

瞑想継続17日目。
昨日は仕事の合間にまとまった時間が取れたので、合計四時間半実践できた。

これだけやると、一日の間でも身体や意識に変化がある。
たしか三時間くらい実践をしたあたりからだったと思うが、呼吸が自然と深くなったのだ。
息がお腹の奥まで入り、まるで丹田を中心に身体が膨らんだりしぼんだりを繰り返しているような感覚だった。

普段の私は呼吸が浅いほうで、特に吐くのが苦手だ。
すぐに息がかすれてしまって、長く細く息を吐くことができない。
でも、昨日は息が整っていて、苦も無く吸って吐くことができた。
自分でもその変化に驚いたし、息をすること自体がとても心地よかったので、「頑張って瞑想を実践して良かったなぁ」と思ったものだ。

こんな風に呼吸が深くなったのは、おそらく瞑想によって思考の乱れが沈静化して、副交感神経が優位になったからではないかと思う。
要は、心が落ち着いたので、息も落ち着いたのだということだ。

禅では調身・調息・調心ということが言われる。
姿勢を調(ととの)え、呼吸を調え、心を調える。
この三つが禅では基本とされているのだ。

そして、これら三つは密接につながりあっている。
姿勢が調えば息も深くなるし、息が深くなれば精神的にも落ち着いてくる。
逆に言えば、どれか一つを調えれば、他の二つも自然と調ってくるということだ。

昨日は調身はあまり実感できなかったが、調息と調心は実感できたように思う。
瞑想を終えた後、夜にも仕事があったのだが、呼吸は深い状態が続いていたし、意識状態もいつもより明瞭だった。

ただ、今朝起きたら、それらはほとんど全てなくなってしまっていた。
息がいつものように浅くなっていたし、思考も騒がしかった。
あきらかに昨夜寝る前と違う。

実は、前にも同じようなことを感じた経験があった。
寝て起きると瞑想による変化が帳消しになっていて、振出しに戻されたかのような感覚に陥るのだ。

なぜ眠ると元に戻ってしまうのだろう?
眠れば疲れも取れるが、それだけでなく良い変化もいくらかリセットされてしまうのかもしれない。

でも、瞑想を続けていけば、調身・調息・調心が段々とリセットされなくなっていく可能性はある。
実際、瞑想を始める前に比べれば、最近は朝起きた時の気分も良いし、日常的にも考え事に囚われにくくなっている。
瞑想の実践でスイッチが入る「良いモード」が、微弱ではあるが、持続するようになってきているのだろう。

これをどこまで育てていけるかは私次第。
焦らずじっくり進んでいきたいと思う。