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初めての診察とうつ病について。

この状態が「うつ病」というなら結構人生で何回か同じ症状があるなと思ったのが第一印象だった。

常に心臓がバクバクして、深呼吸をしても息が入ってこない。いつもより動きが怠慢になって判断力が遅くなる。何よりなぜか悲しい。

もしかしたら実は今までずっと引きずっていたのかもしれない。
この病気はとても身近な病気なんだろうなとも思う。

ここ最近みんなに聞かれてた「なんか痩せた?」というのも自分では気にしないようにフタをしていたけど体重の減少も症状の一つだったらしい。
体重計を買おうかな。

また何か食べたいものある?と聞かれても食欲がなくてすぐ答えられなかった。
その時は完全に食欲より睡眠欲が優っていて、大好きな白米もしばらく食べておらず、帰ったら甘いものやお菓子ばかり食べていた。
甘いもの摂取したくなる傾向が高くなるのも症状としてあるそうだ。

Canadaにいた時も色々あってカウンセリングを一度だけ受けたことがある。
日本では初めてメンタルクリニック(メンクリと略すらしい。)に足を運んだ。

問診票の記入後に受付の方は本当に優しくて「ゆっくりで良いので記入してくださいね。」
と心理テストのような用紙を渡された。
10問くらいの質問が書かれており、5段階くらいで常にそう思う、強くそう思う、ややそう思う、少し思う、全く思わないというような解答に丸をつけていく。
この表現自体がわかりにくかったからなのか、今の精神状態だからかなのか10問程度なのに結構時間がかかってしまった。

特に最後の質問が「この世から自分が死んでしまった方が全て楽になると思うことがある。」という質問にすぐ「全く思わない」に丸を付けられず固まってしまった。

今まで「まぁ死ぬ勇気はないから大丈夫だろう。」と思っていたのに「あぁ、まめ君に会いたいなぁ。楽になりたいなぁ。」と思って一瞬思考が止まってしまった。
まさか自分がこんな考えになるとは思わず泣きそうになった。
その時に「あぁ思ってたよりやばいかもしれないなぁ。」と他人事の様にようやく自分の心の状態を自覚した。

呼ばれて診察室に入ると先生と公認心理士の方の二人体制だった。
先ほどの心理テストの結果は点数によってうつ傾向を判定できるらしく、私の場合は0が症状無し、で100が重度のうつとしたら70くらいの点数だった。

改めて数字で見せられると、どしりと心に何かがのし掛かり、しんどいものがあった。

泣きたくなくても涙が出てくる状態で診察に来るに至った状況を説明して、会社から私に提出された書類を取り出そうとした際に先生に止められて「ちょっと待ってね、その書類もだけどこれは完全に労基に引っかかっている問題です。労災で会社を訴えるか、心の治療として診察を受けるかどっちが良いですか?」と聞かれた。

労災となると会社と対個人とのやりとりになる点が多く、負担はかかってしまうよとの説明を受ける。

それだけの体力も気力も無いので心の治療での診察をすることにした。

これからのことや相手の出方がすごく不安だったのでその件でも先生はしっかり話を聞いてくてた。公認心理士の方も労災の件について教えてくれてとても心強かった。

診断書を書いてもらってセロトニンを調節するお薬と睡眠導入剤を処方してもらって帰宅。

とてつもなく疲れた1日だった。


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