見出し画像

薪の用意は雪解け前に

今日は6月3日。
真夏になる前に田舎暮らしの春について少し書きます。


春の訪れを感じるのは家の前の氷を割るおじぃを見かけた瞬間から
次第にフキノトウ(山菜)が出て、雪囲いが外れ、融雪剤が撒かれます。

春を前に仕事は山積みで除雪地獄から解放されたと思う暇なく体力仕事が待っているのでその中の一つを紹介。

薪の用意


薪ストーブで暖をとる私達には薪が必要です。
翌年または、翌々年の薪を確保する為にまだ雪の残る山に入ります。
※この作業は #田舎暮らしガチ勢  しか行わないと思う。薪ストーブを使っている家でも森に入って木を切ってくる人なんて一握り。
薪なんて、買えばいいんです。買えば。←おい
なぜこの時期なのか?冬も終わるし少しゆっくりさせてくれ。と思いますが雪がまだ残っている時期にしかこの仕事は出来ません。理由はソリと笹。

作業内容は単純で
“山に入って木を伐り、運べるサイズに細かくして運び出す”
私が行うのは運び出す作業。
山の奥地で伐った木を山の手前(車が入れる場所)まで運び出す必要があって、その時に必要なのがソリ。
ソリにある程度の丸太や枝をのせて山奥から山の入り口まで引っ張ってくる。これが1番楽な方法。
とは言っても木を乗せたソリを引いて何重往復するのはかなりの重労働。
(作業し始めてすぐに、来年は薪を買おう!って気持ちになる笑)
山の中には小川が流れているのでスノーブリッジに注意しながら運ばないと雪を踏み抜いて川に落ちてしまいます。
※スノーブリッジ:橋の形状をした自然の雪塊。雪渓の下面が流水や通風で溶けてできる。
春が近づくにつれスノーブリッジは崩れやすいし、雪が溶けて川が出てしまうとソリで渡れないので遠回りしなければいけない。これが雪解け前に運び出さなきゃいけな理由その1。

次に、笹。
雪が解けて笹が出るとそもそも山に入るのが100万倍大変になる。身長程まで高くなる笹藪の中を丸太を持って歩くなんて危険すぎるし1個ずつしか運べない。
1往復して丸太1個。何分かかるのか?
それにマダニも沢山つくだろうし圧倒的に効率が悪い。
だからこそ薪の運び出しは雪が残るうちに終わらせる必要があります。

だけどそんな事知らない私達はスタート時期が遅れたので、スノーブリッジもしっかり踏み抜いて川に落ちたし最後の方は雪も無くなってソリを引いて遠回りする。素人プレイ全開だ。

山の入口まで運んだ薪は車に乗せて家へ運びます
軽トラは持ってないので壊れかけのジムニーに沢山乗せて何往復も。
家の敷地内まで運べばとりあえず一安心。薪を割る作業は雪が溶けてからでも大丈夫。
薪割りについてはまた今度。


冬の除雪から抜け出しても仕事は沢山あって
でもどれも生活するのに必要なことで、生活の一部。
正直お金で解決できることもあるし、なんでこんなことしてるんだろう?って気持ちにもなるけど、そんなタイミングでクスッと自分の生活が面白く感じる。
(何度も、もぉ嫌だ!と愚痴るのは事実←)

そして実感する昔の人の凄さ。
田舎暮らししている人の知恵のありがたさ。
無知で未熟だと実感することで成長している気分になれる。
本当に成長しているかは来シーズンに試される。


終わり

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?