阪神の今季を振り返り、来年以降の編成を考える3、投手

こんにちは。

前回に引き続き、シーズン終了前ではあるもののドラフト会議がもうすぐということで、今回は阪神のドラフトで補強ポイントはどこなのかを考えていくために、現状を把握して行こうと思います。今回は投手です。なお投手は野手ほど二軍選手などにも詳しくないため、多少解像度が下がります。


1. 中継ぎ
セットアッパー:岩崎優(29)、藤浪晋太郎(26)
9回:スアレス(29)
敗戦処理、ロングリリーフ:岩貞祐太(29)、馬場皐輔(25)、桑原謙太朗(34)、伊藤和雄(30)、エドワーズ(32)
二軍:高野圭佑(28)、谷川昌希(28)、浜地真澄(22)、福永春吾(26)、守屋功輝(26)、小林慶祐(27)、望月惇志(23)、島本浩也(27)、石井将希(25)
プロスペクト:小川一平(23)
構想外:能見篤史(41)
引退:藤川球児(40)

ここ数年守護神であったドリス、及び圧倒的な成績を見せていたジョンソン両投手がメジャーに復帰し、穴が空いていた中継ぎ。さらに藤川選手の不振及び引退、エドワーズ選手が開幕早々に離脱、昨年度の立役者である矢野チルドレンの守屋、島本両選手も不在と、中継ぎは一年で様変わりしました。岩崎選手は何度か抹消されていますが防御率1点台と流石の投球を続け、そして何より抑えにスアレス投手が固まったのが大きいです。ソフトバンク、ありがとう。もう一人のセットアッパーとしては、馬場投手が務めていたこともありましたが、藤浪投手の配置転換もありなんとか形になっています。特に藤浪投手は中継ぎで160キロを連発するなど、スアレス投手との160キロリレーは非常に見ていて楽しく、また藤浪投手が楽しそうに投げている姿を観れるのは幸せです。来年も中継ぎで行くのかはわかりませんが、ぜひ来年も一軍で姿を見たいと思います。

二軍には今期覚醒しそうだった谷川選手、実績のある守屋、島本両投手、そして若手の浜地、望月、小川選手などがおり、中継ぎは比較的問題ないと思われます。強いて言えば左の中継ぎが不足しているため、岩貞投手が先発に復帰する場合などには左腕の投手を獲得しても良いかもしれません。

2. 先発
ローテーション
西勇輝(29)、高橋遥人(24)、秋山拓巳(29)、ガンケル(28)、青柳晃洋(26)
バックアップ:中田賢一(38)、岩田稔(36)
二軍:斎藤友貴哉(25)、横山雄哉(26)、小野泰己(26)
プロスペクト:西純矢(19)、才木浩人(21)、及川雅貴(19)、川原陸(19)、湯浅京己(21)
構想外:呂彦青(24)、ガルシア(31)

今年は例年と異なり、先発の質も良かったと言えるでしょう。完全にエースの投球をするようになった西投手、ややムラっけはありながらもローテを守った青柳投手、球速は遅く被弾も多いものの試合はきちんと作る秋山投手、怪我がちなものの良い投球をする高橋投手など、タイプの異なる投手が揃い踏みでした。またガンケル投手は先発とロングリリーフ、中継ぎといろいろな役割をはたしてくれました。またバックアップとしてはソフトバンクから移籍した中田選手や、岩田選手が先発が足りない時に穴を埋める働きをしてくれました。一方で、その次に出てきそうな若手に少し不安があります。特に今季は藤浪、岩貞両投手が中継ぎ転換、さらにガルシア投手の不振等もあり、全体的な枚数としては足りていない印象です。本来は才木投手、小野投手、望月投手あたりがそろそろ出てきて欲しいところですが、才木投手は怪我、小野選手は不振が直らないなど、なかなか苦しんでいます。この選手たちに発破をかけるためにも、先発型の投手は獲得しても良いかもしれません。また、呂選手は今年が契約最終年のはずですが、一時期二軍で良かった時期はあったものの外国人枠の関係か一軍に呼ばれるには至っていないため、退団の可能性があり、またガルシア投手もなかなか活躍できていないことから、新しい先発型の外国人投手を獲得するのも手かもしれません。

<今回のまとめ>
中継ぎは藤浪、岩貞両投手が転向したことにより充実した面々に。一方先発は若手の突き上げがやや不足しているため、外国人かドラフトで即戦力を獲得したい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?