スイスの地ビールに詳しくなろう。その5

こんにちは。
気がついたら6月になっていました。今回も引き続いて、スイスに来たときに地ビールを飲みたい方々が少しでも自分の好みに合ったビールを選ぶ際の一助になればと思い、筆を取っています。今回で5回目です。なお筆者はビール通でも食レポが得意なわけでもありませんので、あくまで参考程度に見ていただけましたらと思います。また、酒豪でもありませんので一度に多く飲めるわけでもありません。したがって少し飲んでは少し更新するといった形になります。

*筆者の購入しているビールは基本的にスイスで大手スーパーのCoop、またはチューリッヒ中央駅(Zürich HB)にあるDrinks of the Worldというお店で購入しています。このお店は名前の通りスイスビール以外にもドイツやベルギー含め世界各国のビールが集まっており見ていて楽しいです。

*前回から写真を追記することにしました。こちらは全て公式サイトに準じた画像になります。


1. BFM, Bon-Chen
https://www.brasseriebfm.ch/fr/products/1/abbaye-de-saint-bon-chien-grand-cru-amphora

画像1

こちらのサワーエール、他の日本語のサイトなどでかなり評判が高く、気になっていたのですが、750 mlしかない上にアルコール度数も二桁と、1人で飲み切れる量ではなかったため、二の足を踏んでいたところ、人が来る用事があったので思い切って買ってみました。が、前回紹介したサワーエールよりも鋭い酸味で、正直得意な味ではありませんでした。まずビールとは思えないほど泡立ちがほぼなく、味も酸味と後から甘みが出てきて、ビールよりは酸味のある白ワインに近いのではないかと感じました。飲み慣れてくるとこれはこれで美味しいのですが、ビールを飲みたい時に飲むビールではないのかもしれません(そもそもサワーエールがいわゆるビールを飲みたい時に飲むビールではない!とおっしゃるかたもいるかもしれませんが)

2. Brauhuus Wädenswiler, HANF
http://www.waedenswiler.ch/hanf.html

画像2


こちらはチューリッヒ州のWädenswilにある醸造所から。スイスビールアワードの文字を見て購入したのですが、読むべき文字はもっと別のところにあったことを飲むときに気付かされました。こちらも泡立ちのあまりない褐色のビールで、ハーブのような香りがし、飲むとビールを紅茶で割ったような味わいがあります。そこでハッと思うところがあり慌てて検索をかけ、自分の仮説が正しいことを知りました。そう、HANFとはドイツ語で大麻のことです(汗)。とはいえ、大麻の依存成分がないものだけしかスイスでは許可されていないという話は聞いたことがあり、また筆者も特段ハイになったり気持ち良くなったりはしなかったのでおそらく問題はないはずです。ちなみに調べると大麻の成分のうちCBD、カンナビジオールは依存性がなく、むしろ気分が落ち着くそうで日本にもお店があるようですね。紅茶のような香りと味がするため、個人的にはビールというよりは別の飲み物な感じがしました。

3. Felsenau Bier, Bärner Müntschi
https://felsenau.ch/produkte/

画像3


こちらはベルン州のBrauerei Felsenauから。注いだときは白ビールだと思っていたのですが、会社のウェブサイトによればZwickelbierという分類になり、ZwickelbierはKellerbierの一種のようです。ではKellerbierは何かというと、殺菌も濾過もしないラガービールのようですので、つまるところラガービールの一種でした。飲み終わりは初めに苦味を強く感じますが、後を引くことはなく、終わった後にビールらしい爽やかな香りが鼻に抜けます。しかしなんと言っても後味の優しさがいいです。比喩でしかないですが、甘さを感じてしまいそうな香りと味が下の上に残ります。いわゆる料理の邪魔をしないけれど、これだけで飲んでも美味しいビールだと感じました。たまたまこれを飲んだ日は暑く、そばを食べていたのですが、良くマッチしていました。ラガービールはそこまで好きではなかったのですが、これは初めて気に入ったラガーかもしれません。

4. Sudwerk, Gold miner
https://sudwerk.ch/overview_post/gold-miner/

画像4


Sudwerkはチューリッヒ州の醸造所です。ラベルにも書いてある通り、こちらはゴールデンエールになります。僕は知らなかったのですが、ゴールデンエールは比較的ラガービールに似ている、癖のない味が特徴のようです。まず注いだ時の色が個人的には非常に気に入りました。日本のビールよりも少し褐色の濃い、かといって重たさを連想させない良い塩梅です。飲み心地も爽やかで、苦味があるものの尾を引くことはなく、飲んだ後口の中がすっきりとします。自分は餃子と合わせていたのですが、脂ものとは相性がいいのかなと感じました。


今回はこの4本で終わりにさせていただきます。また何本か飲んだ時に更新しようと思います。お付き合いいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?