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旅の思い出はいつまでも…

ザクザク路面に四苦八苦な春先の日常生活の一場面。この通過儀礼は雪国独自のものと思います。それにしても今年は残雪が多く、まだまだ春遠からじです。

さて旅に行きたいよしぱらです。
今はなかなか出掛けられないのが残念。毎度考えている現状について、経団連会長も提唱していたのが、今後の日本における流行病との付き合い方として、いわゆる出口戦略(インフルエンザ等と同等の対応)へ移行の時期との話、まったくその通りだと思いました。
ある程度、病気の概要は掴めてきている昨今、ワクチンや治療法も確立しつつあるため、現状の締め付けだけの政策では、どんどん日本が小さくなっていきます。

罹患するのはもはや運・不運のレベルになってきているのかと思います。
規制に次ぐ規制で馴染みのお店や温泉場、行きつけの食堂などもどんどん消えていきます。市町村の活気自体の喪失は消えてしまってからでは取り返しがつかないと思います。

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今から10年位前 


今よりちょい若かった私ですが、日々の仕事に心身共疲労困憊気味だったある時「あ!温泉行きたい」心の叫びを察してくれた妻が何やらネット検索。
以前からこと有るごとに、「登別温泉、それもカルルスいいね」と話していたの覚えていてくれて予約をしてくれました。

その湯宿は、一見して古めかしい佇まいでした。○○旅館だったか?ホテル○○だっか…思い出せない。
玄関を入ると靴を脱ぐ。旅館形式であるが出迎えは無く近くにあるフロントへチェックインして部屋に案内。
客室は30室前後だろうか?3階建ての建物。エレベーターはなく階段で2階奥の部屋に通される。

その部屋は10畳ほどいやもうちょっと大きい和室。ただしこの部屋を含め増床しリニューアルした角部屋から見える景色は近くに川が流れ、せせらぎが聞こえてきて何とも心地良い。
新しい部屋は畳が敷き詰められ、従業員が退室するなり私は大の字に寝転んでそのまま居眠り。妻もソファーに座るなりこれまた居眠り。時がゆったり流れるのでした。

”はっと!”起きるとやや日が傾き始めて、妻もまだ寝ていたのを起こして、宿近くの散策に。
人の記憶は曖昧で10年近く前のものはなおさらです。
登別と言えば「地獄谷」
車で地獄谷へ向かう。夕方の景色岩々から煙が立ち込め硫黄臭も鼻に付く、まさにリアル地獄?が体験出来る場所。

地獄谷から戻り夕飯時間。
当日の宿泊客はどれほどいたのか分かりませんが、その時の旅は夕食、朝食いずれも部屋食でした。
「部屋食!おや?」と思いますが、これはとても贅沢なもてなしだと思います。私の様な安旅愛好家としては旅費をなるべく抑えて、出先での食べ歩きなどに注力したいので、部屋食は憧れです。
海外旅行ではサービスを受ければその都度チップが必要ですが、日本はそれが無い。働く人にしたら有ればよい収入源になるでしょうが、客の立場だと面倒なものは無い方が良いです。

夕食は会席膳です。
あの主菜の固形燃料に点火して食べる一人鍋
たまりませんね~😋
ぐつぐつ煮えるのを見ながらの、料理を選びそして食べる。
至福の時間です。
湯気の向こうに見える妻もご満悦の様子
静かに流れる時間は贅沢なものですね。

夕食を終えて窓越しから川を眺める。所々から湯気が出ているのは温泉からのものだろ。
せせらぎは良いヒーリングミュージック
波音
雨音
暖炉や焚火の燃える音…
リラックス効果ある音はストレス過多な現代に合って
心が落ち着きます。気が付くとまたもやうたた寝。
「さーて風呂にでも行くか」と身支度整えて妻と風呂場に出掛ける。

登別カルルス温泉は硫黄の匂いが強く、調べてみると歴史が有る温泉なのです。

自然にいだかれ四季を楽しめるくつろぎの温泉地
 登別温泉から約8km、オロフレ峠の麓に位置し、1899(明治32)年に日野久橘によって開かれた。カルルス温泉の地名は、泉質がラジウムを多量に含有し、この泉質が当時、世界的に有名であったチェコのカルルスバードに類似していたことから命名されたという。
 カルルス温泉は、海抜300mの高燥な盆地にあって、周囲をめぐる渓谷は新緑、紅葉ともに一見に値する。また、オロフレ山(1,230.8m)、来馬岳(1,040.1m)等の諸峰に囲まれており、夏は登山やハイキングで景観の雄大さや、シラネアオイ、チングルマ、イワカガミ、ウラシマツツジ、ツバメオモト、ヨツバシオガマ等多くの高山植物があなたをお待ちしております。冬は樹氷、オロフレの雪はそのきれいさから純白を越え白紫にも見える。
 いにしえの名湯に浴した後は、川風にあたりながら野宿の碑や高浜虚子の句碑、吉田元利の歌碑などをめぐり自然に恵まれた遊歩道を散歩すると、人を警戒しながらも姿を見せるキタキツネに笑顔で接すること受けあい。二人連れなら一層のロマンチックな気分を、湯治客にはしみじみした幸せの気分を味合わせてくれ、ちょっとした病気など治せることうけあいの地である。
 冬期には隣接して、市営カルルス温泉サンライバスキー場があり、初心者も上級者も満足できる7コースにはリフト3基、ナイター施設もあり上質の雪が人気で家族連れや、若者から高年齢者まで楽しめる。近くには、豊富な湯量と多くの泉質で有名な登別温泉、地獄谷・大湯沼、それを包むように天然記念物「登別原始林」等があり、魅力に溢れた温泉郷です。

日本温泉協会 温泉名人より
https://www.spa.or.jp/kokumin/759/

当時の記憶を手繰ると、その宿の温泉は余り熱くなくゆったり入れるお湯でした。熱いお湯だと長くは入れない妻が何度も温泉を楽しんでいたので、この宿は良いチョイスだったと思います。

当時の思い出はここまで。
疲れていると感じても、今はなかなか旅行は難しいと思います。そんな時は地元の温泉を訪れてみては!!
案外良い出会いや発見が待っているかもしれませんね。
日頃の疲れを癒す
これ良いですねー😄


さて、話は今に戻します

ついこの間まで道民割がありましたが、現在は休止状態。少しでも困っている宿泊業の方の力にそして自分の心身回復にもつながりますので、早く道民割の再開が待たれます。湯気の向こうに感じる安らぎ、地の力パワーを感じ英気を養いたいですね。

日本は火山国。
幾度となく起こってきた噴火、噴煙そして地震に恐れながらも、自然は奪い取るだけではなく、地の恵みを様々な形で私達に与えているのだと思います。先日の地震はまたあの時の記憶を呼び起こすものです。
自然の大いなる力の前には、日本と言う火山国に住む民として受け入れなければならない宿命であり、かつこの大いなる力はまた必ず起こります。
日頃から防災、減災の意識を持ちながらどんと構えるしかないですね。


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今年の道内を見てみるとまだまだ雪深い所も有れば、雪が既に無い所も有りまして、北海道の広さを知ります。週末道東方面はまた大雪からの積雪予想が出ています。
まだ3月です。5月の連休までは雪が降る道内、ただ、春も確実に近づいています。

本州は桜の頃でしょうか?
卒業、卒園、退職、転職など人生の節目の時期でもありますね。
先日の地震で被害に遭われ方々に心よりお見舞い申し上げます。
復旧などに時間を有すると思います。出来るだけ早期の回復を願い
それぞれに安寧と善き明日が訪れるように祈るばかりです。

今回はここまで

最後まで読んで頂きありがとうございます

次の記事で会いましょう。


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