切磋琢磨に憧れる
とても仲が良い男性4人組の知り合いがいる。
4人は元々同じ学問をしていて、今はそれぞれの道を歩んでいる。
そのうちの1人と連絡を取ったら、こう言われた。
「あいつらが頑張っているなら、俺も頑張らないと」
「置いていかれないように必死だよ」
その4人は、お互いの実力を認め合っていて、なおかつ良い意味で出世欲がしっかりとあるタイプ。
それぞれの道に分かれても、互いに遅れを取るまいと切磋琢磨しているみたいだ。
私自身も元々は同じ学問をしていて、今はまた違う道を歩んでいる。
本当だったら『あいつら』に含まれてもいいはずのポジションだけど、それは含まれない。
正直ちょっと寂しい。嘘だな、ちょっと悔しい。
含まれない理由はいろいろあるけど、一番はきっと私の実力が認められていないからだと思っている。
悔しさはこの文章を書くことで消化するとして。
本質的な気持ちは『仲良し男の子メンバーに入りきれずに横で眺めている女の子』と同じだと思う。仲はいいけど見えない一線がある、小学生の頃に感じたことのある感覚。
冷静になると、そもそもそのメンバーに入りたくない自分もいるのだ。
出世欲があまりなく、他人と競うよりは自分がやりたいことをやれているかを重視するタイプで、切磋琢磨があまり性に合っていない。
なのに羨ましい。というか眩しい。無い物ねだりとはこういうことか。
彼らの奇跡的なバランスは、いつまで続くのだろうか。きっといつまでもうまく続くことはなくて、誰かが何かの形でその輪を外れるんだろう。
それでも私は少しでも長く彼らの切磋琢磨を近くで見ていたいと思う。
ちょっぴりの悔しさと憧れを抱いて。
とか書いていたら、「(4人のうちの1人と)マブダチじゃないの!?みんなそう言ってる」と言われた。
超えられない線があると思っているのは私だけ…?
一方向からだけ考えてたらわかんないことも多いね、世の中…
読んでくれてありがとうございます。 我が家のお猫様4人のちゅーるに早変わりします。