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言葉の花束ーアキの詩集No.116


1.「即席かき氷」

冷たいお茶を
飲み干して

残った氷を
捨てるのは勿体ない

口の中に
ひんやりとした
氷が入れば

たちまち
かりかりと
歯で削られ  

即席の
かき氷となる

その
食感が
たまらない

シロップは
なくて良い

水本来の
風味を楽しむ
即席かき氷

夏を楽しむ
ちょっとした
お遊びだ


2.「つまらないつぶやき」

人も
紐も
誰かとの絆も

切れない方が
良いけれど

ハサミと
ラップは

よく
切れる方が良い


3.「大雑把な私のモットー」

適当に
いい加減に

程よく
こだわり

程よく
頑張る

100点でなくても
大丈夫

7割くらい出来ていれば
何とかなる

何とか出来るさ
私だもの


4.「夏の夜」

蒸し暑さが残る

夏の夜に

コオロギ等の

虫達の囁き声に

耳を澄ませれば

ふっと

涼を感じる

それが

心地よい


5.「人間だもの」

誰だって

人に期待することもあるし

嫉妬だってするし

恨むこともあるし

被害者意識だって持つ

愚かなことをするのが

人間だもの

仕方ないよ

でもね

そこから這い上がり

成長出来るのも

人間なんだよ

人の愚かさは

成長の糧に必要だと思えば

愚かさに

良し悪しつけるのが

馬鹿らしくなるよね


6.「気合い」

どうしよう

ではなく

どうにかなるでしょう!

不安ではなく

安心と

自分への信頼をお供に

ジャンジャン

バリバリ

やってやんぜ!


7.「自分が思うことを簡単に手放してはいけない」

周りが
どれだけ
あがめ奉る人がいようが

どれだけ
優れた思想を持つ集団がいようが

関係ないよ

あなたが
率直に思ったことを
大切にした方が良い

あなたの思うことを
簡単に手放してはいけない

自分の思うことを軸に
しなければ

自分を見失って
しまうよ

凄い者に浸食され
その正しさに染まることを
あなたは望むの?

周りがどうあなたを
評価しようとも

自分が思うことを軸に
世界と自分を
見つめてほしいよ


8.「私は私」

良い人
悪い人

あなたは
どっち?

私は

良い人であろうが
悪い人であろうが

どんな私も
大切な私

時に笑い
時に泣くように

その時々によって
表情が変わるのと同じで

私は
その時々によって
色んな人になる

だから
区別しなくて良い

良い人になろうと
しなくて良い

私は私


9.「人は1人が寂しい生き物」

他人の
評価や
称賛が欲しくなるのは

自分を
受け入れ
肯定しきれてないからだと
言うけれど

やっぱり
人は
1人が寂しいから
人を求め
人に注目されたいんだと思う

寂しがり屋の人たちが
寄り添い合って
支え合い

お互いの
想いが通い合い

支え合うことに
安堵する

そうやって
人と人は

お互いの弱さを
補い合って
強く生きられるんだ


10.「セミ達の生き様」

こんな
暑苦しい中

声を振り絞り
大合唱する
セミ達

君らは
何でそんなに
元気なの?

短く儚い命だからこそ
成せるわざか?

鳴くことに
命をかけるセミ達を見習い

私も
何かに心血を注ぎたい

一生懸命は
格好いい

それを
セミ達の生き様から
教えられたよ


11.「元気のない父」

最近
食欲がない父

元気もなく

疲れていそうな様子で
横になることが
多くなった

本人は
夏バテと言うけれど

私には分かるよ

それ
心の疲れのサインだよ

もう
十分過ぎるくらい

私達家族に
気を遣って
尽くしてくれたから

もう
良いよ

今度は
こっちが返してあげる番だから

猫と一緒に
涼しいところで
くつろいでいて良いよ












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