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言葉の花束ーアキの詩集No.105


1.「美しい花」

よりどりみどりの
花の中から

私だけを
見つけて

私だけを
見てちょうだい

そう願って
美しく見せようと
してきたけれど

私が自分を
気に入っていなくて

誰が
私に見向きするのかしらね

自分を
好きになれるよう
自分を磨いていけば良い

いや
私は私のままで
美しい

そう思えれば

周りがどんなに
美しかろうが
怖くはないね


2.「躓きは自分の財産」

躓いちゃいけない

失敗しちゃ
終わりだ

なんて
思っている自分がいる

自分よ

大丈夫

勇気を持って
躓いてみなよ

躓かなければ
感じられない痛みがあるし

躓いたからこそ
気付ける学びがある

躓いた分
自分は強くたくましくなれる

躓かない方法を知りたければ
まずは躓いてみること

上手な受け身の取り方を知れば
その壁にぶつかったときに
同じ失敗はしない

そうなるまで
思う存分
躓いてみると良いよ

その経験は
自分の財産になるから


3.「非日常を楽しむ」

停電になって

暗がりの中

懐中電灯の
明かりを頼りに
本を読む

電気のありがたみも
さることながら

蛍や雪の灯りのように

わずかな光で
文字を照らし読むことが

幻想的で美しく
また
普段とは違った趣きがあって

楽しかった

非日常を
楽しみながらやり過ごすのも
一興だ


4.「自分の内なる力」
生きているだけで
私は幸せ

生きているからこそ
喜びも悲しみも
色んな感情を
味わえるし

色んな葛藤が
気付きや
学びを
もたらしてくれる

いつの間にか
自分で自分を育て
自分を導けるようになって

こんなにも私は
人として強くなれた

そうだね

自分の中の
生きる力に気付いて
それを引き出していけば

自らを救うことが出来る

外側にいる
どんなに強い
神様みたいな存在に
頼るよりも

自分の内なる力を
信じて使いこなして
自立していく方が

地に足が着いていて
断然
強く魅力的に
生きられるよ


4.「信じ返したい」

あれこれ
口を出さず
手を出さず

静かな心で
信じて見守ってくれる

そういう人が
ずっと傍にいてくれていたのに
気付かないふりして
独りで頑張ってしまっていた

もちろん
自立は大事だけれど

心を
孤独にする必要は無かった

信じて
見守ってくれている人達を
信じ返したい

私なら大丈夫だと
思っていたけれど

実際
そうじゃなかった

大丈夫でいられるように
傍で支えてくれた人達がいたから
頑張れた

私は
その人達の想いと力を
無駄にしたくない

信じて見守ってくれる人達

彼らほど
心強い味方はいないよ


5.「生きる喜び(とある散歩にて)」

風を感じ
お日様を浴びたくなって
外に出た

そうしたら
風もお日様も
私を優しく
迎えてくれたよ

風にそよがれて
草や木の葉がすれる音が
心地よい

草も鳥も
蛙たちも
何を話しているんだろう?

彼らの会話に
耳を澄ませるのも楽しい

水田の稲の苗が
ちょこらんと伸びているのが
可愛らしい

風に吹かれる度
さざ波が立つのが
美しい

あぁ
こうして
色んなことに心を向けて
思うことに興じる

生きる喜びとは
こういうことなのだろう


6.「自分の安全地帯」

安心して
日々を過ごせる

それが
どんなに幸せなことか

ふと
忘れてしまうくらい
幸せだ

そして
ふと忘れた頃に
安定した暮らしが
崩れるのだろう

そのときに
自分の心まで
ぐらぐらと揺れてしまうのか?

いや

どんなことが起きても
ぶれない
安定した心で構え
対処したい

私の安全地帯は
自分自身でありたい


7.「幸せを抱えて眠る」

肩の力を抜いて

ぬいぐるみではなく

幸せを抱えて

眠りにつく

頑張った私に

安らかな眠りを

ご褒美に

プレゼントしたい


8.「人生の彩り」

いっそ
感じる心を捨ててしまえば
楽なのに

でも
喜びや悲しみも
色んな想いがないと

人生に彩りがなく
殺風景だ

やはり
色のある人生を生きたい

そのためには
苦しみも怒りも
感じなければならないのだろうが

しかし
苦しみや怒りがあるから
より
喜びや楽しみが際立つ

逆も然り

その
人生の波がまた
面白い

だから
生きることが
止められない


9.「答えの宝庫」

どこを探しても
正解は見当たらない

誰に聞いても
分からない

だから
自分で探して
見つけていくしかなかった

それを繰り返し
答えを積み上げて
更新していって

いつの間にか
自分の中は
答えの宝庫になっていた

そこで
気付いた

正解は
外ではなく
自分の中から
導き出すものだと

答えを出していくことを
繰り返す

たんに
外からの正解に
自分を合わせるのではなく

自分の腑に落ちるように
物事を吸収し
自分の中から答えを出していく

それだけで
自分にとっての正解が
出来上がっていた

答えを出し続けること
そこに
意味があったんだ


自分の中に
答えの宝庫が出来上がっている

それは
自分の財産だ

だから
答えを出し続けた
自分を誇って良い


10.「自然に触れる」

雨風に打たれ
ネガティブを流し

雨音に
耳を澄ませ

雨で滲み出ている
土草の香りを嗅ぐ

いつまでも
ここにいたい

自然と触れる一時は
そう思えるような
心地の良い時間だ






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