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言葉の花束ーアキの詩集No.19

1.「狭くとも深い繋がり」

沢山の人々と交流したい

そして
心を交わし合いたい

でも
全ての人に
同じ分だけ
情を交わすのは無理だ

私はそんなに器用じゃない

中途半端な関わりでは
絆は深められない

それならば
そんなに多くの人と
知り合いにならなくてもいい

だから
知り合った一人一人を
大切にし
共に支え合える仲を築きたい

広く浅い繋がりよりも

狭くとも深い繋がりを
私は結びたい



2.「心の空腹感」

興味関心の向くまま
知識を増やし
経験を積んで
自分を成長させていく

楽しいと思えること
興味深いものに触れていく

私の生き方のスタイルは
そんな感じだ

見たい
知りたい
聞きたい
体験したい

その欲求は減退することがなく
いくらでもインプットや
アウトプットが出来る

それは
向上心かもしれない

だけど
本当にそれだけかな?

心の望むまま
したいことをやっても
心が満たされない

知る喜び
学ぶ喜び
それを感じると
気分が高揚する

けれども
その喜びは心の中に吸収されると
また次の喜びを求めてしまう
それはもう
果てしなく

次の喜びのもととなる
情報を探して
見つからない場合
ひどい悲壮感と虚無感が襲ってくる

学ぶことや
知ることは好き

だけれど
常にそれを求めてしまうのは

向上心だけじゃない?

少し
待ってみようよ

記事の投稿や閲覧とか
詩作とか
楽しむ時間だけじゃなく

何にも触れない
楽しくない時間も作って
自分の悲壮感と虚無感と
向き合ってみようよ

自分の心の穴
心の空腹感の正体は何?

頑張ることだけしか
喜びが感じられない

頑張らない
心の休息を取るということが
私にとって耐えがたい苦痛だ

頑張ることにのみ
自分らしさを感じ

休むことで
自分を見失う感じがする
ということだろうか?

頑張らなくても良い
無理して学ばなくても良い

何もしなくても
私は私で良い
時には立ち止まって
寝転がっても良い

そんなことで
自分が自分でなくなることはない

心を休ませることに
安心してもらえるよう

少し時間をかけてみたいと思う



3.「美味しい手料理」

ボランティア先でいただいた
野菜を使って
晩ご飯を作ろう

そういう話になって
父と買い物に出かけた


緑なすは
味噌田楽で和えると美味しいよ

緑色の柚子は
やっぱり焼き魚にかけると
良いアクセントになるね

魚はどうする?
サンマにしようか


父はサンマを焼いて
私は緑なすを炒める

食卓に並んだ
料理に舌鼓


異口同音で
美味しいの一言

毎日
美味しい料理が食べられて
本当に幸せだね


とろけた緑なすは
味噌田楽の甘みと
相性バツグン

サンマに
大根おろしと
緑色の柚子も
味がアッサリとしていて
食欲をかき立てる


うん
今日も上出来だね

お父さん凄い!
天才!


美味しい手料理は
家族の会話と笑顔を生み出す

これだから
料理って
止められないんだよね



4.「知識の貯金」

いくら
あれこれ見聞き体験して
知識を増やしたとしても

何のためにその知識を得たのか?
目的を明らかにしないで
ただひたすら知識を貯める

また
知識をどう活かしていくか?
計画して
実行しなければ

知識を貯金する意味が無い


貯金をすることが目的になってしまい
貯金の使い道を具体的に設定していなければ

貯めた貯金は貯まる一方で
使われることがない

そんなことで
人生が終わって良いのか?
ただの徒労ではないか!


だからこそ
知識の貯金の
「目的」と「使い道」を明らかにして

然るべき時に
貯金を消費すること

つまり
何かを成すために
知識を活かすこと

それがあって
初めて知識が役に立つ


色んなことに関心を向け
知識や考えを深めていくのは良い

だけど
その知識と考えを膨らませるだけで
満足してはいけないよ

自分の人生が勿体ないから



5.「猫は触られる運命にある」

猫は
触られる運命にある

なでなでされて
飼い主を
癒しの魔法にかける
運命にある

さぁさぁ
私を癒やしたまえ

ふわふわの毛皮にしっぽ
ぷにぷにの肉球

さぁ
私に捧げなさい

その運命を
受け入れるのだ

そして
運命を受け入れた猫は
触られて

ゴロゴロと
気持ちよくなってしまう
運命にある

お互い
幸せに包まれて

その幸せの時間は
いつまでも
続いていく
運命にあるのだった



6.「魔のお菓子」

お腹空いたからと
何気なく袋を開いて
口に放り込んではいけない

そのお菓子を
口にしたら最後

次から次に
途切れることなく
口の中へと入れてしまう

それは
柔い意志では
止められない


「あと一口」
そう思って
止めようとしても

止まらないんだ
手が
食欲が

手が止まるとき
それは
袋の中が空になったとき!

そうならないように
途中で
セロテープで袋の口を閉じ
見えないところに隠したが

口が
お腹が
魔のお菓子を求めて
しょうがない

頭から
切り離すのに
時間が掛かりそうだ

恐るべし
魔のお菓子

その名も
ポテトチップス



7.「その美声に魅せられて(初恋)」

高校時代の
数学の授業

意味の分からない
数学の公式

聞くだけで嫌になる
はずがなかった

だって
貴方のその
渋くハスキーな声が
聞けたから

サインコサインタンジェント

うん
分からない

でも
良い

意味不明で
どうせ覚えても
いつか忘れる公式だけど

あなたの美声で
唱えられた公式は

まさに
私を魅了する
魔法の呪文だから

あぁ
いつまでも
魔法にかけられたい

ずっと
唱えていてよ
その美声で


咲いたコスモス
コスモス咲いた

コスモスコスモス
咲いた咲いた

今でも覚えているわ
先生の教えてくれた
サインコサインの暗記法


そうね
私はあの頃

先生が好きだった

何より
その声に聞き惚れていた

授業の内容よりも
先生の声の響きに集中していたかも

数学が嫌いなはずなのに
なぜか
数学の授業は
いつも待ち遠しくて

だって
そうだもの

先生のその声が
聞けるのだから


先生の声が聞ける
特別な時間

苦手な数学を
集中して真面目に
取り組んでいた

なぜかって?

それは
理解するためというより

分からないところを
くまなく探して

授業後に
先生に質問するためよ

少しでも話しかける
きっかけを作りたくてね

その時間は
先生と私だけの時間

そんな下心を隠して
真面目な生徒の振りして
先生とトークをする

先生が離れた後
かみしめていた幸せが炸裂して
一人で舞い上がる

きゅんきゅんしている私
可愛いな


なんて
青春を味わっていたっけ

それから10年くらい経って
今、どうしているかな?
先生



8.「サンマを狙う現行犯」

昨日買った
調理済みのサンマが
美味しくなかったからと

悔しさから
父は
また買ってきて
今晩もサンマ

機能とは違うのは
生のサンマを買ってきて
父が焼いたというところ

焼きたてのサンマ
良いにおいが立ち込める

その匂いにつられて
やっぱり来るよね

鼻をひくひくさせて
目線の先はサンマ一直線

家族が目を離したすきに
身を乗り出して
ちょいちょい
サンマに手を伸ばす

「こら!」
手と体を取り押さえられ
現行犯逮捕される
うちの泥棒猫

だが
この食欲の塊は
そう簡単には
諦めない

目線は相変わらず
サンマ一直線

食卓の傍らに
ちょこんと座り
すました顔

そう
まだ狙っている

スキあり!
てい!

ちょいちょいサンマをつつき
サンマを引き寄せようと
試みて

その度
「こら!」と叱咤され
現行犯逮捕される
泥棒猫

サンマをめぐる
攻防戦

サンマは柔らかく
ジューシーに焼けていて
飼い主の口の中で
ほろっととろける

その様子を
恨めしそうに見つめる
可愛い子

諦めるものかと
何度もちょいちょいを
繰り返す

こちらは
ゆっくり落ち着いて
食べられやしない

攻防戦が疲れたのと
ちょっと可哀そうになって

ついに飼い主は
根負け

サンマを一部
分けてやることに

「にゃあ」と
嬉しそうに鳴く
可愛い子は

はぐはぐ食べて
満足そうに寝転がる

かと思ったら
再び
サンマを探して
じっと見つめる

「シマ、もうサンマはないから
諦めな」

とっくにサンマは
なくなって
お皿の上にないのに

それでも
「もっとくれ」と要求してくる
食いしん坊猫

なんて食い意地の張った奴なんだ



9.最後に(詩の解説)

1.2.の詩

現在の心境を整理し

客観的に自分を見つめるために書いた哲学詩です。

3.の詩

日常の一コマを綴った詩です。

作業所のボランティア先から
緑なすと緑色の柚子を頂き
早速調理して晩ご飯にて頂きました(^^)

美味しい手料理は
家族の会話と笑顔をもたらしますね。

退職してからは父が料理を中心的に作っていますが
完全にはまっています(笑)。

父と料理するのも
作った料理を一緒に食べるのも
本当に楽しいです♪

4.の詩

「知識をためるだけじゃ意味がない!」

「目的を持ち、活用出来てなんぼじゃないのか?」と思ったことを

綴りました。

5.の詩

愛猫に対するラブポエムです♪

詩にある通り、いつもこんな感じです。
「触られる運命にあるんだ!」と言っては
ひっきりなしに猫を撫で回します。

しつこい飼い主でごめんね(笑)。

6.の詩

ポテチの恐るべき魔力について率直に思ったことを綴った詩です。

軽い気持ちで
食べてはいけないお菓子
No.1だと思っています。

7.の詩

私の初恋について書いた詩です。
相手は数学の先生。
ちなみに
父と同年代のおじさんです(笑)。

本当に渋くてハスキーな美声の持ち主で
いつも聞き惚れながら
授業を受けていました。

顔もイケメンで
ジャニーズの東山さん似です。

バレンタインチョコもあげました。
本命だなんて思ってもいないでしょうね(笑)。

でもまぁ
相手は妻帯者で
息子さん、私と同い年ですから
実らなくて良かった
私の初恋。

8.の詩

今日の夕食の一場面について書いた日常詩です。

うちの猫

悪い子だけど

本当に可愛いです♪


最後までお読み下さり

ありがとうございます(^^)/

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