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言葉の花束ーアキの詩集No.146


1.「私は何者になっていくのか?」


病も
苦労も
痛み苦しみも

実際に
味わってみないと
分からないものだね

人柄の良い
謙虚なあの人も

実は
たくさん
色んな痛み苦しみを
味わってきたのかもしれない

芯の太い
あの人も

たくさん
苦労と重ねてきたのかもしれない

そう思うと
敵わないなと感じてしまう

私は
これから
何者になっていくのだろう

どんな経験も
自分を育む糧に出来たら

その人達のように
強く優しく
生きられるのだろうかね


2.「人生という名の物語」


私は
物語が大好きだ

主役も
脇役も
エキストラも
全部
こなしたい

あぁ
でも
既にやっているね

人生の
見方によっては

みんな
こなしているね

だから
人生って面白い

どんな
物語にしたい?

悲劇も
喜劇も
色んな要素を
盛り込みたい

生きていて
良かったと思えるような

最高に
素晴らしい物語に
仕上げたいよ


3.「病気から学ぶ」


昨夜は
喉の痛みがキツすぎて
よく眠れなかった

常に
喉の痛みに
気を取られるのは

正直
辛い

健康に
五体満足で

何不自由なく
生きられることの
ありがたさを痛感する

また
支えてくれる家族の
ありがたさも

病気は
厄介者でも

学ぶことが
多い


4.「病気になって何より苦しいのが」


気になって
何より苦しいのが

文字を読むだけの
集中力が削られること

体の節々の痛みは取れ
やっと文章が読めるようには
なったけれど

いかんせん
「痛い、苦しい」が
つきまとい

何かを
感じて楽しむことが
難しい

私から
感じる心を
奪わないで

私から
詩を奪わないで

早く
治りますように


5.「猫肌」


病床にて

腕の中に
すっぽりと収まる

甘え猫

人肌ならぬ
猫肌が恋しくなるとは
こういうことよ


6.「風船」


徐々に
喉の痛みは
取れつつある

元気になったら
青空の下
日光と風を感じて
歩きたい

ずっと
会っていなかった人達と
また
語らいたい

買い物や
美容院とか
お出かけをしたい

やりたいことが溢れ
早くしないないと

パンパンの風船みたいに
破裂しそうだよ

いつか治ると信じて
今か今かと
期待という空気で膨らませている

その時になったら
自由に飛び立ち

風船の如く
好きな場所へと
自由に漂うからね


7.「夢物語」


私は
寝ている時

それはもう
凄まじい想像力で

夢物語を
創作していくのよ

巨匠も黙るくらいの
面白みのある
ストーリーなんだから

あまりにも
夢物語が面白過ぎて

今日も
寝過ごしてしまった

どんな物語か
教えてあげたいけど

夢から覚めると
魔法みたいに

物語が
消えてしまうのよね

まったく
残念だわ

でも
良いの

魔法なんてなくても
私は面白い文章を
書けるんだから

強がりじゃないってことを
証明してみせるわ


8.「夢見心地の独り言」


いっそ
この世を漂う
クラゲになろうか

それとも
空気に乗って
ふわりと浮かぶ
たんぽぽの綿毛になろうか

現実にいるはずなのに
夢見心地の
酔っ払い

夢にいるなら
自由自在に
何にでもなれるのにね

結局は
現実の住人だから
私は私にしかなれない

でも
私だけにしか
私は思い通りになれないのだから
それで十分


9.「愛情とは」


どこまでも
面倒を見て
尽くすのが
愛情なのか?

それは
ただの
自己満足ではないのか?

本当の
愛情は

相手を信じて
見守り

時と場合によっては
突き放す

自立していけるよう
促していくのが

本当の
愛情だと思う


10.「痛みを与えてきた人達」


私は
今まで
色んな人に
育ててもらった

優しく
接してくれた人からも
そうだし

私を疎み
ぞんざいに扱ってきた人からも

色んなことを
教えてもらった

私に痛みを与え
時に
厳しいことを言い
どん底に突き落としてきた人であっても

その人を通して
忍耐というものを身につけ

また
本当の優しさや誠実さとは何かを
知ることが出来たのだから

許すことも
好きになることもないだろうけれど

むしろ
痛みを与えてきた人達には
感謝したいくらいだ


11.「唇」


唇が
荒れてひりひりするわ

唇の
潤いに

リップクリームよりも
あなたの唇が
欲しい

私の唇に
あなたの唇を重ねて

潤いと
ときめきを
ちょうだい

なんて
恥ずかしいこと
言わせないでよ


12.「読み返し」

昔読んだ本を
何となく手に取り

読み返してみると
なんだか
以前とは何かが
違う気がする

年を重ねた分
受け取り方や
感じ
考えることの
深みが増した

やはり
過去の私と今の私は
同じであっても
違う自分なんだと思う

どう
自分が変わっていったか

それを
読書を通じて確認するのも
面白い

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