【詩】 春の雨


思い出すだけで
赤くなるような
甘い過去

いじらしいほどに
鮮明に浮かんでくる

その時には
有り難さがわからない
今となっては
美化されたもの

どうしてと
原因を探っても
理解しきれない

慣れと飽き
それと戦いながら
生きていくのか

次のステージへ
進まなければ
そこで終わっていくのかも
しれない

時は止まってくれない
でもまた始まるし
始められる

新しい風に乗って
力まずに
身軽に
どこまでも
飛んでいきたい
きっと行ける

長かった冬は
やがて春めいてきて
雪解けの水の流れに乗って
どこへいこう

流れる先に
何が誰が
待っていようと
そこはきっと
今までに
見たことのない景色
感じたことのない温度

ただ一歩踏み出した
それだけで
世界は変わった




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