デザイナー坂田の台湾出張記②
こんにちは。デザイナーの坂田佐武郎です。
2023年2月、はじめて海外からのロゴデザイン依頼をいただいたので、備忘録も兼ねて、出張記録をnoteにまとめたいと思います。
台湾二日目の朝
6時くらいに起床。
日本のホテルだと、なんとなく乾燥がきつくて寝起きがしんどいことが多いが、多湿なせいか快適に目覚める。
パッチワークのような風景
晴天。ホテルの部屋の窓からの景色が素晴らしい。
絶景とか、ランドマークが見えるとかではないが、色々な素材、色、質感がパッチワークのように重なり合ってる様子がとても好きだ。
台湾で走ってみる。
実は坂田は、にわか市民ランナーとしてフルマラソンなど走っておりまして、旅行先や海外出張(←海外はめったに無い。)の際はなるべく街中を走ってみることにしています。
旅先で走ると、歩くよりも短時間で広範囲を散策できるし、走る地域によっては、他所者丸出しという感じになるのですが、案外それが好きです。目立つのは好きでは無いけれど、「他所者です!」という雰囲気を出せている方が、自分にとっては好奇心に蓋をせずに街中をウロウロできるような気がする。「変なひと」では入れない場所もシュチュエーションももちろんあるけど、案外「変なひと」でいた方が許されることが多いような気がする。
打ち合わせへ。
9:30、チェックアウトを済ませてホテルのロビーで待っていると、PatoPatoのお二人が迎えに来てくれる。
お一人が日本語が堪能な方で、難なくコミュニケーションをとってもらえるのが非常にありがたい。とはいえ、コロナ禍をきっかけに世界的に広まったzoomなどのオンラインミーティングは、今から考えると本当にすごい変化だと思う。
skypeとかでも、オンライン英会話などでは使っていたけど、zoomなどの気軽さ、複数人で可能な点はやはり大きな変化だと思う。初対面ではあるのに、どこか久々の友人に会うような嬉しさがあるのが不思議だ。
結局、10:00から工場見学などさせていただき、その後打ち合わせを始め、16:00までぶっ通しでの打ち合わせ。
実は、打ち合わせが始まるまでは、わざわざ打ち合わせをセッティングしてもらったが、案外短時間で終わってしまったら申し訳ないな・・・という不安があった。しかし蓋をあけてみるといらぬ心配だった。
ちなみに、前夜からずっと練習していた中国語の挨拶は、爆笑の元に受け入れてもらえた。(ものすごく真面目に挨拶したつもり。)相手の言葉をちょっとでも話す事で、「自分が台湾という国や人や文化に、ものすごく興味を持っています」という事が少しでも伝わればなと思っていたのだ。多少は伝わったような気がしている。
オンラインもすごく便利だが、会って話すのがやはり好きだと実感。
今回は海外の案件ということで状況が分かりやすいが、やはり対面で、膝を突き合わせて話すことは、制作のプロセスとしてすごく重要だと思うし、何より自分自身がこのプロセスが好きなんだと改めて実感した。インタビューする事とは、何と面白いことだろうと毎回ひしひしと思う。
仕事では無い状況で人と話すのは恐ろしく下手なのだけれど。
デザイナーとして良いのか悪いのかわからないが、自分は、ロゴマークなどを制作する際、「どれだけ相手のストーリーを好きになれるか?」「一般論や、ネットや本の中にある正解ではなくて、相手の話や、これまでの物語・歴史から考えて、素敵だと思えるアイデアが出せるか」という事が、デザインの仕事を始めた頃からずっと気になっているし、それが出来たと感じた時、本当に嬉しい。
逆に、そのプロセスを踏めない場合、自分には選択肢が多すぎて、その人たちでしか有り得ないオリジナルのものを生み出せないような気がしている。
この記録を書いている時点でまだロゴマークは完成していないので、まだこの出張が成功だったのかどうかは明言できないが、台湾に来なければ、今は全くちがう心持ちで日本で作業をしていると思うと、本当に不思議だ。
16:00頃まで無事充実した打ち合わせをすることが出来、そこからはPatoPatoの皆さんと台中市内のご飯屋さんで、子育てのことや仕事のこと、暮らしのことなどをわいわいと喋りながら夕食をいただく。
21:00頃にホテルに着いたが、疲れていたため一瞬で寝落ちしてしまった。何はともあれ、キックオフはできたのだ。
台湾4食目:SICOのお弁当
台湾5食目:PatoPatoさんたちと夕食
打ち合わせの後、皆さんに連れられて夕食。臭豆腐に衝撃を受けつつ、とても美味しかった。味優しめなのが嬉しい。
それにしても、いく先々でかなりタトゥー率が高いのが結構意外だ。このお店も全身ごっそりタトゥーを入れた店員さんたち。良い感じだった。
Star Hostel
2日目の宿泊先。今回はPatoPatoさんたちにホテルを2つとってもらう。全然違う街の雰囲気を味わえてありがたい。
とても清潔で、内装のデザインも楽しく、いろんな場所に小さな居場所を作ってくれているホテルですごく居心地が良かった。
深夜2時頃に喉が乾き過ぎてロビーに行き、カードキーを落として焦っていると、同じく宿泊者の中学生くらい?の子たちが「あなた、何かさがしてませんか?」という感じで助けられる。日本でもそうだけど、色々忘れがち・落としがちだ・・・
あとはいつも通りつくるのみ
台湾での打ち合わせ、というか海外での打ち合わせが初めてだったので、そして単身で先方の事務所を訪問する、という状況だったので、具体的なデザイン以外の部分で、どこまですり合わせができるのかが心配だったが、今回の打ち合わせでそれらの心配は綺麗にクリアになった。
あとはいつも通り、真っ白い紙に、言葉やスケッチを描きまくってつくるのみ。
続きます。(2023 0219)
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