【映画レビュー】今回はちゃんと新作!『妖怪ウォッチ♪ジバニャンvsコマさんもんげー大決戦だニャン』の感想
『妖怪ウォッチ♪ジバニャンvsコマさんもんげー大決戦だニャン』のざっくりとした感想
『妖怪ウォッチ♪ジバニャンvsコマさんもんげー大決戦だニャン』を観てきました。
現在放送中のTVアニメ『妖怪ウォッチ♪』の特別編を制作!
妖怪ウォッチ界のツートップであるジバニャンとコマさんが、大好物をかけて激突する45分の中編。イオンシネマを中心に劇場公開される“新作”で、1000円で観ることができます。
来場者特典には妖怪メダルも付いてきます。子どもしか貰えませんが。
本作を観てきた感想をざっくり一言で言うと……
値段相当。
TVシリーズを追っているわけではないので、久しぶりに体験する攻めたパロディぶりがしっかり楽しい良作!
一方で、話の内容もそもそもの45分という尺も、映画館で見るスケールとしては小さく感じるのが寂しいんですが、本作は一律千円という特別設定だしやむなし、といった。
若干、ネタバレも含む、踏み込んだ感想を書いていきます。
『妖怪ウォッチ♪ジバニャンvsコマさんもんげー大決戦だニャン』の踏み込んだ感想
■TVスペシャル以下のボリューム感
前回はTVアニメでの放送エピソードを映画館で上映した『妖怪ウォッチ』シリーズ。今作は完全新作ということで、それだけでもバージョンアップしている!!……とは言えるものの、さすがにいきなり長編は難しかったのか、今回は映画館上映作品としては短めの45分上映です。
フユニャンやコマみといったキャラクターも登場し、賑やかなのはスペシャルな感じがありつつ、サイズ感としては、TVスペシャルぐらいの感じではある一方で、話の内容はそれほどボリュームを感じないぐらいのちょっと豪華な日常回ぐらいのバランス。
今回は黒幕となるキャラクターが出てきたり、ドラマティックになりそうな気配は出しつつも、結局はウィスパーやエンマ大王のどうでもいいような話がオチであるという、思いっきりギャグ回でした。
「インジャネーノ」とか「ヨップくん」とか妖怪らしくないキャラクターが出てきたので、オリジナルキャラクターなのかな?と思ったらちゃんと原作にも居たようで、むしろインジャネーノさんはゲームでもボスキャラだったことにびっくり。
アニメ本編での扱いがこんなんで良かったの?ってことと、ゲームの発売からかなり経っているタイミングでのアニメでの登場に、なぜここまで温存していたんだ?という驚きがありましたよ。
■攻めたパロディギャグは健在!そこは映画ならでは?
ただ、ギャグ回ならではの発見として、やはりアニメ『妖怪ウォッチ』シリーズはパロディギャグがしっかり攻めていて面白い。
今回ジバニャンとコマさんが巨大化して戦うことになるのは、ポスタービジュアルにも描かれている通りなのですが、ただそれを怪獣映画のパロディとして終わりにせず、しっかりそこから一つ二つとネタを乗せていってくれます。
昨年公開作である『シン・ウルトラマン』ネタも挟むとことか、新しめのネタもしっかり取り入れていて、さすがでした。
またパロディだけでなく、巨大ジバニャンが街を荒らしている姿を見て、ケータくんが「人死んでそう」というセリフを吐いて、それに対して特にフォローはなかったり、フユニャンが「ウィスパーは諦めよう」と辛辣に即見捨ていたり、細かいセリフが不意打ちで鋭いのも素敵。
しばらくTVアニメシリーズも観ていなかったですが、『妖怪ウォッチ』ブランドが最盛期のような勢いはなくとも、そもそもの確固とした作品の面白さを持っていることが再確認できました。
そういえば『妖怪ウォッチ』はアニメのスタートで人気に火がついた作品でしたね。
■オマケも充実していて嬉しい
そして、個人的にポイントが高いのが、おまけの充実。
私はもらえなかったのですが、妖怪メダルをしっかり来場者プレゼントしてくれるのは嬉しいところですよね。私が観た回も、2組ほどですがキッズが足を運んでくれていました。
また映像面でもオマケコーナーあり。
まずは冒頭でアハ体験ならぬ“妖怪ニャハ体験”のクイズ映像コーナーがTVアニメシリーズに引き続き登場。
映像観る系のクイズコーナーは、個人的には映画館向きだと思っているのですが、今回もしっかり楽しませてもらいました。なかなか難しくて、3つの間違いのうち2つまで以下見つかりませんでした。
悔しい!
そしてエンディングも特別仕様。
最新のEDである「ようかいたいそう」を歌う金子みゆさんが、まさかの実写で登場!なんとフルコーラスで、ようかい体操を踊ってくれます。
映画館のスクリーンで、踊る金子みゆさんを眺め続けられるシュールな体験となっています。ある意味、贅沢です。金子みゆさんファンの皆様、お見逃しなく。
まとめ
というわけで、映画としては小さめのスケールなのですが、そんな中でも、しっかりセンスや工夫で楽しめませてくれて、嫌いになれない作品となっていました。
というか、ちゃんと新作を映画館で流してくれるだけで、十分な前進ですよ。次回はしっかり長編を作ってくれるといいなぁ。
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