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【映画レビュー】中国の検閲を受けていない中国話が聞けるドキュメンタリーアニメーション『銀色の鳥と虹色の魚』の感想

今更、映画レビューシリーズ。
2022年のひろしまアニメーションシーズンや新千歳空港国際アニメーションシーズンで上映された作品です。

『銀色の鳥と虹色の魚』のざっくりとした感想

『銀色の鳥と虹色の魚』を観てきました。

銀色の鳥と虹色の魚(英題:Silver Bird and Rainbow Fish)
制作年:2022年 / 制作国:アメリカ、オランダ
103分
監督:Lei Lei

アヌシー2022のコントルシャン部門やひろしまアニメーションシーズン、新千歳国際アニメーション映画祭などの映画祭にノミネートを果たした映画。中国出身のアニメーション作家、レイレイ氏が自身の家族と中国という国の過去を、粘土で作ったような抽象的な人物や、古い写真をコラージュのように使いながら描いた作品です。

本作を観てきた感想をざっくり一言で言うと……

惜しい。

語られる内容こそ興味深いのですが、全体的に動きがないので長時間観るほど退屈さが増す問題作。日本の映画祭では、手を変え品を変え、いろんなビジュアルを見せてくれた『群島』が隣にある分、余計に不親切さが際立つ映画となっていました。

ネタバレにも触れた、ざっくりではないもっと踏み込んだ感想を書いていきます。


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『銀色の鳥と虹色の魚』のもっと踏み込んだ感想


■反政府的な話も?50年代後半〜70年代の中国

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