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初心者が挑む!『「宇宙戦艦ヤマト」という時代 西暦2202年の選択』の感想

突然ですが、実は私『宇宙戦艦ヤマト』を一切通ってきておりません。
日本のアニメ史においても重要な作品なだけに、アニメ映画ライターを名乗っておきながら由々しき事態だと思っておりました......

そんな矢先。まさにそんな私に最適の映画が登場しましたよ。

『「宇宙戦艦ヤマト」という時代 西暦2202年の選択』です。

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「宇宙戦艦ヤマト」という時代 西暦2202年の選択
製作年:2021年 / 製作国:日本
製作総指揮・著作総監修:西崎彰司

本作はこれまでの『宇宙戦艦ヤマト』の歴史を総括できる内容ということで、まさに私ForMeな一本。早速見てきましたよ。
その感想を紹介しておきます。

『「宇宙戦艦ヤマト」という時代 西暦2202年の選択』のざっくりとした感想

『「宇宙戦艦ヤマト」という時代 西暦2202年の選択』を観てきた感想をざっくり一言で言うと......

教材ビデオ。

って感じの映画でした。

学校の社会の授業で流されるような教材のビデオみたいな感じで、これまでの宇宙戦艦ヤマトを凝縮して時系列で追っていく内容。よくぞこの内容を一本にしたよって密度なのですが、良くも悪くも“教材的”でクラスの大半が居眠りしかねない雰囲気の映画でした。

あまりの密度に、「まだ終わらないのか?」「まだ終わらないのか?」と言う授業をまともに聞かずに終わりを急ぐ勉強嫌いの生徒状態。

ざっとヤマトを履修できると言うメリットは予想通りだったのですが、一夜漬けみたいな体験で、やっぱりちゃんと本編を追わないとドラマには感動ができないな......と言うことがわかった映画でした。

そう言う気持ちになれたと言う意味では、『「宇宙戦艦ヤマト」という時代 西暦2202年の選択』は有意味な作品だったのかもしれません。

本作、初日の最後の回で観たのですが、客層がはっきりと年配のおじ様方しかいなかったことにもびっくりしましたが、新世代の客層を獲得できていないというIPの課題が明確だったので、こうして入門作が生まれたのは良かったですね。客層がある傾向に寄る......みたいなことはよくあれど、本作のように年配のおじ様方で客層がはっきり固まるアニメ映画も珍しい気がしますね。

そもそも『宇宙戦艦ヤマト』がなぜ重要なのか?

そもそもなぜ『宇宙戦艦ヤマト』という作品をよく知らないながらも重要視しているかといえば、アニメーション史において重要な作品だから。

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画像引用:https://amzn.to/3xIWz5f

どう重要かといえば、のちのアニメーションに大きく影響を与える作品だからです。

元は、1974年に放送をスタートしたSFアニメ。
監督はご存知松本零士先生です。

本作が現在まで有力な作品として名を残しているのは、多くのSFアニメーション作品の先駆けとなったような存在だっから。本作のヒットが『銀河鉄道999』『機動戦士ガンダム』『超時空要塞マクロス』につながっていくので、日本のアニメーション史としては重要な作品となっています。

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中でもTVアニメ放送後に公開された『宇宙戦艦ヤマト(劇場版)』は、大人向けアニメーション作品としては初めてのヒット作品として名前を残しており、アニメーション史全体でも重要な作品となっています。

そんな感じで本編こそまだ観ていないながらに、数多くの作品に繋がりがあることは随所で感じることが多かった作品なので、知らないではいられないと思っていたのです。

まさに直近の作品では『シン・エヴァンゲリオン劇場版』のとあるシーンでもそんなことを思いましたよ。

※以下、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の内容に触れます。

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