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書籍紹介『シングルタスク 一点集中術』

この記事はこんな人におススメ

・とにかく時間に追われる
・何も達成していないのに一日が終わってしまった
・もっと生産性を上げたい

今回は、デボラ・ザック著(栗木さつき訳 ダイヤモンド社出版)の
『シングルタスク 一点集中術』の大まかな内容や
すぐに使えるテクニックを紹介します。

シングルタスクとは

この本の中では、「『いまここ』にいること」「一度に一つの作業に没頭すること」と定義されています。
なんだかマインドフルネスに近い感じというか、かなり似ていますよね。

同時に複数のことすることをシングルタスクとは対極的に
「マルチタスク」と呼びます。

しかし、そもそも脳は同時に複数のことを処理できないので、2つ以上のことに注意を向けると、むしろ脳機能が低下するようです。

本書によれば、マルチタスクとは、「タスクからタスクに意識をスイッチしているだけ」とのことです。「マルチタスクをしているふり」をしているだけで、「タスク・スイッチング」をしているのに過ぎません。

タスクの切り替えばかりを行っていると、理解力・記憶力の低下を招きます。

全行動を1つずつにするー最大の成果をもたらす1日の行動法

①仕事を始める前に3~5分間、今日やるべきことを書き出す

 とても原初的な感じの方法ですが案外馬鹿にできません。わたしも最初は「本当にこんなことで効率あがるのか」と思っていましたが、やすべきことをアウトラインが自分の中にあることで、それに集中しやすくなりました。仕事に追われて1日を受け身に過ごすのではなく、先を見越して行動を起こし、アクティブに1日を進められます。

②「類似タスク」をまとめて片付ける

平均的な1日の中に、似たようなタスクは必ずあります。
例えば・・・
・メールの確認と返信
・必要な物を他部署に取りに行く
・電話をかける(そこまで重大な内容ではなく数分で済むもの)

同じようなタスク、同じような労力のタスクをグループ分けして1日の同じ時間帯に取り組むようにします。そのようにすることで、似たタイプのタスクに1日のうちに何度も思考を遮られることを防ぐことができます。

ポイント💡
・頭が一番はっきりしていて、明晰な思考ができる時間にまとめて片付ける
・1日に1~3回、そのような時間を設ける
・時間はあらかじめ決めておき、終了の時間が来たらきっぱりやめる。ダラダラといつまでもやらない。

③空白タイムを設定する

スケジュール作成の時は、かならず1日2回、アポや打ち合わせを入れない30分の時間を設けます。その時間にさきほど紹介した類似タスクを処理したり、不測の事態が起こった時の対処に時間を充てたりしましょう。

空白時間を設けないと、次から次へと仕事が舞い込むことになり、仕事が処理しきれない場合は結果的に全体の仕事が遅れてしまいます。

ポイント💡
空白時間は現実にアポが入っているかのように考えましょう。
どれほど緊急な要件があろうとも、空白時間は後回しにしないようにしましょう。

本書では、上記のポイントをかかりつけ医の例で説明されています。

ーーあなたが定期健診の予約を医院に取ろうとしたところ、「予約がとれるのは1か月先になります。」と言われた。ところが朝の8時に電話をかけ「熱があってだるいんです。」と伝えると、その日は午前中に予約を取れた。これは開業医が救急患者の診察をできるように、スケジュールにゆとりをもたせているからだ。多忙を極めるプロフェッショナルにとって、空白タイムは非常に有益な役割を果たす。

空白タイムを設けることで、非常事態が起こっても対処する時間があるので、気持ちにもゆとりが生まれます。

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