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AIイラスト学習は認められるのか。

ご無沙汰しています。音彩です。
先日ちょろっと書きましたが伯母が癌になりまして、母がそのサポートにつきっきりになってるので普段実家頼りきり生活してた私はめちゃくちゃ忙しくなりました(コラ)
子育てと仕事とnoteを両立してるママも珍しくないというのに私ときたら、空いた隙間時間を全部仕事に充てないと全然間に合わないので全然回ってませんでした。長女が幼稚園に入ったらもう少し時間ができると信じてますがその頃には次女にも手がかかりはじめるというジレンマ(何回したこの話)近況報告をはじめるとそれだけで夜が明けるのでまた別の機会に。

以前こんな記事を書いたんですけど。
界隈からちょっと距離を置いていたので(Twitter運用も営業も旦那くん頼み)アンテナがほんと疎かったんだなあと思うくらい、AI学習はイラストレーターにとって脅威になっていました。
昨年、mimicというアプリがリリースされました。15枚の好きなイラストを送ると、そのタッチを学習して新たなイラストを描いてくれる、という絵を描かない人からは夢のような、そして絵描きからしたら悪魔のようなツール。リリース当時は大炎上したそうです。イラストレーターの権利を侵害していると。それはそう、だって自分の好きなイラストレーターのタッチを丸々盗んで新しいイラスト描き始めちゃったらばAIに描画スピード勝てるわけないんだからどうにもならない。一度閉鎖に追い込まれたそのアプリは、生まれ変わっていました。

イラストレーターしか使用できない仕様

まずmimicを使おうとすると自分のTwitterアカウントが必要になります。Twitter連動してるアプリは珍しくないのでここまでは良いのですが、その利用規約がなんとも特殊。アカウントの事前審査が必要(その期間優に二ヶ月を超える)その審査とは、ユーザー自身がイラストレーターであるかどうか。要するにmimicに学習させることが可能なのは自分のイラストのみ、人のイラストを勝手に食わせられないよ、ということらしいです。なるほど、確かにね。自分だけが自分のイラストを元にしたAIイラストを使えるんだったらそりゃOKだよね。

発注側が量産型素材としてのイラストが欲しいとき、一枚一枚描いてもらうよりも安価でスピーディーにオーダーできる。イラストレーター側も一枚一枚時間をかけなくても自分の作品を提供できる(もちろん時間をかけて描く作品とは並行したサービスとして)ウィンウィンじゃないですか、と思いつつ、このサービスを本当に提供したかった相手はイラストレーターではなかったんだろうな、とも思いつつ。
私も量産型クリエイターの一人なのでパクられるほどの独自性はない自覚はあるのですが、とはいえ動画一本の構成まるまる真似されたらちょっとはムッとします。歌ってみたの動画の構成なんてどれも似たようなものではあるにせよ、フルコーラス全部配置がクリソツ(死語)だとやっぱりこれは見て作っただろ、と思うしね。とはいえそれを証明する術がないので泣き寝入りするしかないんですが。個人的にその動画師のこと嫌いになってアカウントブロックするくらいが関の山(いやそもそも私のアカウントで投稿してるわけじゃないんだからブロックしてもなんの意味もなさないが)

ちなみにこの件、実は仕事でAI絵師さんとお話しする機会があって興味が湧いたネタでした。
数はものすごく少ないですが、自分の絵柄をAIに食わせてもいいよ!というイラストレーターさんはいらっしゃって(既に販売済みのイラストだからという理由だそう。太っ腹!)そういう方たちから許可を得てイラストを拝借して、構図は自分で写真を撮って、それを組み合わせて作った素材を投稿してるんだそうです。でもAIイラストレーターには著作権という概念が存在せず、販売することはできないんだそう。まあ確かに人の絵を学習して作ったイラストに著作権持たせるかっていうとなかなか難しい判断になりそうですね。ただ、AI学習自体はすごく画期的なシステムなのに、倫理上の理由で使えないのはおかしい、それについては声を上げていきたいとのことでした。
確かに我々絵の描けない動画師が、AIでイラストを手に入れることができたらそんな夢物語素晴らしいじゃないか、と思う反面、それはやっぱり他人の権利を無視しているのと同じこと。そりゃね。でもみんな苦労して描き上げた作品と技術だからね。それを横取りするのはまずいよね。やっぱりね。

クリエイター側の意見を言わせてもらえればやっぱりAI絵師の存在意義を認めてしまうと、逆にイラストレーター一人一人の存在意義を地に落としてしまうので認められないところです。
でも技術的には素晴らしくてそれを求めてる人もたくさんいるのに、必要な人のところには届かないシステムなんだなあと思うとモヤモヤしなくもない。したら絵師さんに悪いのもわかってるけど。落とし所が見つかるといいのになあ、といいつつ、AI動画師なんか出てきたら私は断固認めない!(おとなげない)

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