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まずは、自分が書きたいモノを

書道を始めてみたい。

「何から始めたらいいでしょうか?」
そんな質問をよく受けます。

「書いてみたいと思うものから始めましょう」
と、私は答えます。

下手でもいいから、書きたいものを書いてみることが、
成長への近道だと思っているからです。

まずは、やってみよう

掛け軸のような趣のあるもの
小筆でサラサラと書かれたお手紙
モダンインテリアに合うおしゃれなアート
日本酒のラベル

一言で、「書道」と言ってもその世界はとても広いものです。

もしあなたが、
「いつか日本酒のラベルが書いてみたい」と思っているなら、
ぜひ、
まず、筆をとって、
日本酒のラベルとして使えそうな文字を書いてみてください。

言葉は何でもいい。「満月」とか「紫陽花」とか。
何も思いつかなかったら、そのときの二十四節気を書けばいい。

あなたの発想で、「自由に」、
こんなラベルだったら素敵だなぁ、飲んでみたくなっちゃうなぁ、
と思うような文字を、書いてみてください。

失敗してわかる、自分に足りないこと

「自由に」書いてみると、
「自由に」書くことが、とても「むずかしい」ということがわかる。

「自由に」書いているつもりでも、
何だか、ありきたりなものになってしまうということはよくあることです。

失敗してみて、自分に足りないものがわかる。
「ありきたりな筆づかいを卒業するにはどうすればいいのだろう?」
と考えることになる。

この、ぶち当たり、考える作業が、
成長を早めてくれるのです。

練習方法は、人それぞれ

自分に足りないことがわかったら、
自分なりの練習方法を考えてみましょう。

練習方法に、答えはない。
自分が自分のために考えた練習方法が、一番良いのです。

人に相談してもいい、
本を調べてもいいし、動画を見てみてもいい。
その上で、自分で決めて、練習してください。

気に入った作品の真似をしてみてもいい。
がむしゃらに書きまくってもいい。

そのうち、古典作品を真似ることに興味が出てきたら、
ぜひ、古典臨書をしてみてください。
やってみて楽しかったら続けたらいいし、
つまらなかったら、やめてしまってもいい。

試行錯誤することで、自分が本当に書きたいものが、
きっと、書けるようになるはずです。

(私も、そう信じて、試行錯誤中なのです)








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