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【南仏プロヴァンス暮らし】Le crépuscule / 夕暮

夕暮。黄昏。
フランス語でも日本語でも美しい単語だなと感じます。

プロヴァンスでは、空と自分との間に何にもないような、見上げれば無限、全き青の空を愛しそれに愛されて暮らしていましたが、黄昏時も同じように感動的でした。

おそらく人は元来、太陽に敏感、呼応するように出来ていて、私も例外でなく日暮れが毎日必ず巡り来ることであっても、対面するたびにはっとさせられます。

思わずカメラボタンを押したある日の夕暮たち。手の平サイズのスマホで簡単に、切り取るようにその一瞬の景色を残しておけるのは本当に便利ですね。

10月半ば。
マルセイユ(Marseille)、大聖堂が刻まれて。
新年です。同じくマルセイユ。
地中海の小さな港の大きな夕陽。
町の黄昏。
日常の、息を飲む一瞬間。


カメラマンのように、毎日太陽が沈むのを待ち構えているわけにはいかないから、偶然に出会うことのできた夕暮と空の彩りがより印象深く感じられるのかもしれません。

都会の黄昏も、時たま意外の表情を見せてくれることがありますが、プロヴァンスの空はやはり独特だったなあと振り返っています。