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広報1年生、記者より難しいと思った「言語化」について考えてみた

言語化。
「文字をただ並べる」とは異なる、自分が「伝えたい」ことを相手に伝わるように文章にする事を総称して言語化と呼ぶのだと思う。
今回はこの言語化の話を、Acompanyへ入社して1周年のnoteとして書いていきたい。

はまださんのひとりごと

こんにちは。もしくはおはようございます。
Acompanyで「広報」をしているはまださんです。
ペンギンのアイコンから抜け出すこともできず、本当に存在しているのか危ぶまれていますが、ちゃんと「人間」として生きています。ちなみに27歳になりました。
さて今回は、かっこよさげにかいた前文にもあるように、「言語化」について書いていこうと思います。

広報にとって言語化能力は必須である

リリースやコーポレートサイトのニュース、社内報の執筆、そしてこのnoteもですが、広報の仕事に「言語化」はつきものです。 特にリリースを書くということは、記者にとっても記事を書く土台となるため、誤字脱字、嘘があってはいけません。そして、分かりにくくてもいけない。が、分かりやすすぎてもまたいけないという、営業や開発者と、記者との両挟みになるのが広報のリリースを書く仕事なのではと1年経って思っています。
この「リリースを書く」ということに、広報はかなりの言語化能力を必要としているなと、思います。
実際、Acompanyの場合は、BizDevや開発チームからネタを引っ張ってきて(最近は結構自動的に上がってくるようになっていて嬉しい)、リリースを出しています。ですが、内容がとにかく難しい。
例えば、この秘密計算環境下で機械学習ができるようになりましたというリリース。そもそもは、機械学習の一つである勾配ブースティング木ができるようになったという話。単語なんてもちろん知らないし、それが機械学習に該当するということも知らない。そして、これが何がすごいの、強みもわからない。(このリリースが成功したかどうかは一旦さておき)

これらを一個ずつ理解し、言語化していくのがリリースを書くことだと思います。

記者の時代も「言語化能力」はもちろん必要だった

もちろん、前職の記者時代も言語化能力は必要でした。リリースを読み、理解し、記事のフォーマットにあうように、どこがニュースバリューなのかわかるように、そしてデスクに説明できるように記事を書いていました。
が、ストレートのニュースの場合は、すでに広報が書いてくれたリリースがある。要は土台がすでにできているわけです。
確かに、記者自身もリリースになっていないネタをどこからか掘り起こし、書くということはします。人事の抜いた抜かれたや、新工場の情報を社長の口からポロリなんて時は、基本口頭ベースです。
ですが、そんなことは毎回ではありません。基本はリリースがあって、広報がいて、情報が集約されています。
こういう事を考えると、広報の方が何もない状態からの言語化能力が必要だなと思います。

リリースで必要なのは文字化ではなく「言語化」

ただ、代表やBizDev、エンジニアが言った「新しいこと」をトレースするだけでは、リリースとは言えません。
何が言いたいのかというと、広報は単なる拡張機(メディア)ではないということ。広報の中で編集し、記者(や、最近は記者向けではないリリースもあるのでother)に伝わる、記者の言語に合わせたリリースにする必要があるということを声を大にして言いたいです。

つまり、記者の思考をリリースに取り入れましょうよということ。(上記の投稿は、首がもげるほど頷ける)
マーケティングでも同じだと思うのですが、ユーザーのニーズを汲み取り、ユーザーの心に響く伝え方や広告、イベントなどを打つじゃないですか。おそらくそれと同じだと思うのです。
で、記者は常日頃何を考えているのかというと、「今までにない、新しい、ニュースバリューがあるものは何か」。あと、分かりやすい絵ですね。
これは広報の編集力でなんとかするしかないです。
リソースとなる社長やBizDev、エンジニアが言った新しいことを、どう記者に響かせるか。どのようなエビデンスで、我らが生存している市場はどれくらいで、その中で私たちはどのポジションにいて、今後どうなっていくのか。ここら辺をグルグルと思考して、リサーチして、文字にする。結局はこれに尽きるのではないかなと思っています。

どう言語化するための能力を鍛えていくべきなのか

ではどうやって、言語化能力を鍛えていくのか。自分自身も、言語化能力が高い方とは思わないですが、思考を文字にする習慣を無理にでも作っていくのは一つ手だなと思います。
実際、Twitter上手い人って、結構言語化うまいと思うんですよね。例えば匿名記者さんとか、ものすごく上手いですよね(自爆)。Twitterではなくても、slackでうるさい人も言語化上手いと思います。うるさい(よく見る)から、目立つ。で、いろいろ反論が返ってくるから、どう伝えれば相手に理解してもらえるのか独り言が洗練される。そんな循環だと思います。

言語化が上手くなると、どんないいことがあるんだっけ

slackや、Twitterで頻繁にみると、「あ、この人今こんなこと考えているんだな」と他者にも伝わるところがいいことと思います。思考って、頭の中にもちろんあるので、他人にはわからない。わからないからいいということはあるものの、他の人の意見が組み合わさった方がいいというケースもある。
言語化の他のいいこを挙げると、簡単に議論ができるところですね。ふとしたつぶやきから、一つ大きな物事が決定するというのは一つメリットだと思います。
逆を考えてみましょう。
私自身もやりがちなのですが、自分で考え込んでしまい、爆発直前になってしまう。過去には爆発したこともあります。が、実際他人に相談してみたら、今まで悩んでいたことが嘘みたいに解決したってことは、ままにあると思います。
こういう最悪な事態を防ぐ一つの方法が、言語化なのではないかなと思います。

完成された「作品」しか出さないではなく、箇条書きでもいいからまずは言語化してみる

とはいえ、言語化に慣れていない人にとっては、ある程度文書を固めてからしか公にしたくないと思います。そんな人に対して声を大にして言いたいのは、「そこまで気にしなくてもいい」ということです。
確かにTwitterとかSNSだと、社内リスクを考えて発言しにくいということはわかります。が、社内くらいはじゃんじゃん発信してもいいのではないかと思います。ここら辺は『OPEN』に自分と近しい思考のことが書かれているので、気になった方は読んでみてください(アフェリエイトリンクじゃないです、本当です)。
それでもまだ一歩踏み出せない人に対しては、この記事を置いておきます。いろんな方の記事で引用されまくっている記事なのですが(ただ文脈は違う)、案外見ていない(このnoteの内容に矛盾するけど)です。

なので、まずは独り言のように言語化してみてください。自分の思考を言語化して、落とし込んでいく。案外、そっちの方が仕事がしやすいです。
Acompanyでも、この文化を根付かせようと、最近頑張っています。代表の高橋さん含め、本当noteやTwitterちゃんとやってほしいです(切望)。忙しいのはわかるんですけどね…。

最後に採用について

全くAcompany(弊社)の話をしていないですが、採用困っているので宣伝しておきます。ちなみにBizDevかなり困っています!助けてください。。。
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