クレジットカードの手数料が与える影響と私が現金を選ぶ理由
日本でのクレジットカードの普及率は80%以上という説があります。
クレジットカードで決済されている機会はそれだけ多いということになります。
クレジットカードは現金を持ち歩かなくていいですし、ポイントが貯まる物もあります。
※最近はデビットカードもありますので、この投稿ではほぼ同義として扱います。
そんな便利でお得なクレジットカードですが、私はなるべく使いません。
支払い方法にクレジットカードが指定されている場合はやむなく使用します。
ですが、特に飲食店や個人事業主の方がお相手の際は、極力現金で支払っています。
なぜでしょうか?
ポイントはいらないのか?
現金を持ち歩いたり、振込手続をするのは面倒ではないのか?
あなたはそう思ったかもしれません。
ほとんどの人が氣にもしていませんが、クレジットカードには加盟店手数料というものが存在します。
つまり、カードを利用して決済した場合、クレジットカード会社に手数料として3〜5%支払わないといけません。
それもそのはず。
手数料が0円でしたら、クレジットカード会社は破綻します(笑)
では、この手数料は誰が負担しているのでしょうか?
例えば、あなたが1000円の買い物をした際に、消費税にさらにカード手数料が上乗せされているのでしょうか?
そんなことはないと思います。
ご存知の通り、お店が負担しているのです。
たかが3〜5%と思うかもしれません。
例を挙げて考えてみましょう。
一食1000円のランチを50食提供しているお店があります。
そのお店は老舗で人氣があり、ほぼ毎日50食が完売します。
その場合、ランチの一日の売り上げは5万円です。
これが全てカードで決済されたらどうなるでしょう?
手数料が5%の場合、2500円をお店が負担することになります。
つまり、客がカード決済を選んだ場合、お店は2.5食分の損失になります。
この損失が月に20営業日にわたって生じると、5万円の損失です。
まるまる1営業日分の売上がなくなってしまいます。
食材が値上げしても、飲食店はかんたんに値上げできません。
親が経営する居酒屋を継いだ大学の同級生も、先日困っていると話していました。
利用する側としては、カードは便利でお得です。
ですが、飲食店のように利益率が低めで厳しい業界にとっては、カード決済によって総売上が減少してしまいます。
こうした事情から、私は飲食店ではカードを使いません。
同様に、個人事業主の方に対しても、極力現金で支払うようにしています。
お金は投票とか、相手を応援するために渡す、といったことを耳にすることがあります。
私は真に相手を応援していて売上に貢献したいと考えています。
ですから、カード会社に手数料を払わず、金額がそのままお相手に渡るようにしています。
最後に、ミラーの法則を用いて考えてみましょう。
端的にいうと、“人にしたことが自分に返ってくる”ということですね。
ポイントが貯まるし、便利だからと、全ての決済をカードで済ませている人がいるとします。
その人に返ってくるのはどんなできごとでしょうか?
会社から、あなたの給与をクレジットカードで支払います。手数料はあなたの負担です。
つまり、本来なら現金で月20万円を受け取れるはずが、手数料が5%なら10000円引かれて渡されるということです。
そして、この10000円の損失が生じる理由は、あなたには特に関係ありません。
給与を支払う会社にとっては、便利でポイントが貯まるからという、あなたにとってはどうでもいい理由です。
この例はわかりやすく、極端な表現をしました(笑)
ただ、これから個人で開業したり副業をする人にとっては、今までカードを使っていたツケが返ってくるのでしょうか。
そんなことを思いました。
ですから、私はクレジットカードを極力使わないようにしています。
もちろん、現金を下ろすのを忘れてしまった時は、カードを使いますが(笑)
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