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読了: 『ふしぎな図書館』 村上春樹・佐々木マキ


職場が本屋なので「本には見飽きてるのでは?」

と思う方もいるかもしれないですが、

私はというとそんなことは決してなく、

休日ですら職場に行ってしまう。

そんな人です。



とは言っても、

徒歩20分、電車で20分、そこから徒歩かバス、、

と行くのに膨大な時間がかかってしまう職場には

行きたくても行けないことがよくあります。


なので、せめて徒歩30分(これでも結構かかる)の

一番近い図書館でよく本を借ります。


つい最近、本をオンラインで予約できるシステムを知りました。

なんて便利な世の中になったんでしょう!


読みたい本は多いのですが、ふと、今すぐにこれ読みたいな、

と思いつく本があります。

そしたらすぐに在庫確認、あれば借りに行くし、

なければ予約をして、近隣の図書館から取り寄せてもらいます。


なので最近は3〜4冊を借りて返却してのループです。

お陰で持っている本は読めずに自室の棚に溜まっていきます。

大丈夫。そのうち読みます。(永遠の口癖)


そんなこんなで図書館に行くことがしばしば。

図書館の中で読み耽ることはないのですが、

今回はめずらしくほんの少しだけプラプラしました。


そして村上春樹セクションに面白そうな本が。


『ふしぎな図書館』 村上春樹 佐々木マキ

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小さいのですが、ハードカバーです。

オレンジの表紙、端っこは日焼けしてしまっています。

図書館で借りた本っぽい感じでいい焼け具合です。(?)


本好きは共感してくれると信じているのですが、

「〇〇な本屋」「〇〇な図書館」みたいなタイトルをみると

ついつい手にとってしまいます。


そして今回もまんまと手にとってしまいました。


開いてみると、絵本のような感じ。

所々絵が入っていて、そのテイストが可愛いです。


どうやら佐々木マキさんという方の絵らしいです。


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ある日、主人公の少年は借りた本を返しに図書館に。


ふと調べたいことを思いついたので

図書館の受付の人に「本を探している」ことを伝えた。


指示された階下の部屋に行くと、そこにはメガネをかけた老人。

ちょっと気味が悪いと感じた。


老人が奥の部屋から出してきた本を借りようとすると、

どうやら全て貸し出し禁止のものらしい。


閉館時間になるのに

「少し読んでから帰りなさい」と言い続ける老人に

少年は渋々従うことにした。


老人の後ろをついていきながら、迷路のようなところを通り、

「閲覧室」と書かれたドアの先に案内された。


そこには羊の着ぐるみを着たような男がいて

少年は足に鉄の輪をつけられ地下牢に閉じ込められた。


羊男によると、老人の狙いは

本を読んでたくさん知識の詰まった脳みそらしい。


少年は恐ろしくなったが、羊男は優しく、

いつも作りたてのドーナツをくれた。


ある新月の夜、少年と羊男は脱走を試みるが、、、。


迷路を抜けた先で待ち受けていたのは、老人だった。


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珍しくしっかりまとめを書いてみました。


これは大人向けの絵本な気がしますが、

込められたメッセージは私にはピンときていません。

(読解力の成績は良くありませんでした)


羊男の健気な感じがとても好きです。

なぜ羊なの、、、。笑


もしや図書館にはこんな秘めたる部屋があるのかもしれない、

とゾクゾクする妄想をしてしまいました。


衝撃すぎるラスト、ぜひ気になる方は読んでみてください!


部屋の端から端まで、爆発寸前のムクドリの絵がめちゃツボります。


では、今週もゆるゆると頑張りましょう。


今日のnegoto 「コーヒーは”淹れたて”に勝るものなし!」

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