V6完結の日(2021年11月1日)

クラスの女子たちが、誰が好きだとかどのグループがいいだとか、キャーキャー言ってた小中学生の頃から、全くアイドルに興味を持たないまま大人になった私が、三十路を過ぎて、まさかアイドル沼に落ちるなんて夢にも思っていませんでした。しかもベテラン。自分でも面白くて、しばらくネタにして会う人会う人に話した、沼落ちたてホヤホヤのあの頃がもう懐かしい。

2019年1月10日に沼に落ちてから約3年間。その前に落ちた沼は2015年、THE YELLOW MONKEY。その衝撃から4年。一つのコンテンツに、こんなに気持ちを持っていかれることはまた次のオリンピック開催頃まで無さそうなので、記念に綴っておきたいという気持ちと、もう一つ。私は、先人達が記録しておいてくれたブログを読み漁って、リアルタイムで体感できなかった歴史を追って、いろいろなファンの解釈を知ることでV沼のより深みへ潜っていきました。本当に素敵なアイドルグループだったので、僭越ながら私も先人たちのように、少しでも後世に伝承できればと思います。

解散当日のこと

2021年11月1日。現場には行けなかったけど、配信で私も最後のコンサートに参加することが叶いました。この日は予期せぬ残業でそわそわしたくないし、そもそも朝から仕事どころではないマインドになっているだろうと思い、終日有給を取得。
沼落ちして間もない日々の頃を思い出したりして、そわそわ待機した。

その時間が遂にやってきた。
地元会場のコンサートは参加したけど、改めて今回のツアーのステージを俯瞰で見る。美しい光や天井から垂れている布の演出を見ていると、私がV6沼に落ちたきっかけの一つは、コンサートの演出だったことを思い出しました。邦楽ロックバンドのライブとは全く違う、きらきらのエンタメ。
まだメンバーが出てきていないのに、「最後だ、もう最後だ」と思ったら、やっぱり最初から泣いた。

始まって数曲でまた泣いて、観ているうちに楽しくなって、でもやっぱり泣けて。でも、これは地元会場で観たときに感じたけど、あの泣き虫のおじさんたちはどうやら「絶対に泣かない」って決めているようだから、なら、こっちだって泣かないで笑わなきゃ。・・・と思ってたらコンサート後のお話で長野くんが珍しく声を詰まらせるから、やっぱりこっちは涙腺崩壊。

終わった後は、文字通り泣き喚いた。
なんでこんなに泣くんだろう、と考えながら泣いたけど、とにかく今は泣こうと思って泣いた。
わんわん泣いたらお腹が空いたので、コンビニに行ってピノとフライドチキンを買って食べました。森永乳業さん、素敵なCMのお仕事を本当にありがとうございました。キャラメルピノめっちゃ美味しい。

この日はなかなか忙しくて、いつまでもめそめそもぐもぐしていられない。コンサートの後は”V6最後の作品”が公開されることになっていました。震えながら公開を待った新曲と映像は、それはそれはかっこよくて優しくて、また泣きました。
その後もまだ供給がありました。いつもは収録したものを放送している三宅健のラヂオ(深夜0時配信)の、特別生放送。なかなか乾かない涙をぬぐいながらスタンバイ。確かラジオの放送中急に、インスタ生配信をおっ始めたんだっけ。インスタなんて全然慣れてないから、めちゃくちゃバタバタしたようなあいまいな記憶。しかもそこに、予告なしで井ノ原さんと長野くんが駆けつけてくれてまた泣いて。泣いたけど、とても元気が出ました。そこでやっと、メンバーはいなくなったわけじゃない、まだまだ個々人としてエンタメをみせてくれる、と前向きになれました。

コンサートの最後、坂本君が「またいつか」と言っていました。
20周年の時に剛くんは「何ともない時に会って集まって笑える6人でありたい」って言っていました。
6人が私たちの前に出てきてくれなくても、繋がっているならそれでいい。
6人が思いあっていて幸せで健康なら、それでいい。
でもいつか、6人での話をまた聞かせてね。
楽しいファン生活でした、ありがとう!お疲れさまでした!
(2021年11月2日)

解散のその後(蛇足)

「6人はたくさん作品を残してくれたのだから、それを味わって味わって血肉にして生きねば!」
2021年11月3日のメモにはそう残っているのですが、念願の坂本くんのミュージカルと、三宅健のソロコンサートを経た私は、今更寂しがっています。肩の凝りとか人から言われたことのダメージとか、いろんなことが後からくるタイプの鈍い私ですが、本当にこれは今更過ぎました。解散直後は曲も聴けたし、それぞれの活動を追うのに忙しくてキャッキャしていたのに。

ずっと寂しかったけど、トニセンコンでニッコニコする話はまた別記事で。

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