見出し画像

ヒップホップダンススクールのレッスン中にアキレス腱断裂した53歳ひとり社長、入院の記録②

明けて2021年10月5日(火)。

足の痛みも少し治まったので、妻が用意してくれた朝食を済ませたのち、近くの整形外科へ行くことにした。

少し治まったとはいえ、やはり痛みはあり、歩くこともままならないので、昨晩利用してみて案外よかったGoアプリでタクシーを呼ぶ。

山歩き・トレッキング用のステッキがあったのでそれを使って騙し騙し外へ歩き出てみる。

整形外科へ着くと朝から大勢の患者でごった返している。

半数以上はワクチン接種の方々で、残りの方々はどこかしらケガや痛みに悩まされている人なのだろう。

状況を受付に説明して待つことしばらく、自分の名前が呼ばれて診察室に。

診察台にうつ伏せになるよう命じられたのでその状態で待っていると

「あーこりゃ切れてるねー」

と担当医らしき人が言い放ってまたすぐ出ていった。

触診もなく一瞥しただけでそう判断された。

うつぶせになっていたので担当医の顔すら見られなかった。

「うちじゃ対応できないから提携している○○病院に行ってー」と担当医の声だけ聞こえ、地図の書かれた用紙をスタッフから手渡される。

みたびGoアプリでタクシーを呼ぶ。

整形外科から車で10分ほどのバイパス沿いになる中規模の病院。

この病院があることは知っていたがかかるのは初めて。

駐車場が真新しいが、よくみれば建物も真新しくなっている。

きれいな病院である。

受付でここへ来るように言われたと説明すると、丁寧に整形外科である7番前で待っていてくれとのこと。

近くの大学病院から外来で来ている担当ドクターが一瞥して

「あー切れてるね」

と言い、看護師を呼んで

「ほらほら、左右の足で違うでしょ」

「ほんとだー」

みたいに話している。見世物か。

手術と決まり、即日入院となった。

ちょっとそこまで病院に行ってみてもらおうかというつもりで出てきたので、すぐに入院と聞いて正直動揺した。

とりあえず家族を呼んでほしいとのことでLINEで妻に連絡を取る。

仕事が終わってから、自宅に戻って着替えなどを用意してから来るので時間がかかると。

それまで車椅子に座ってひたすら待った。

妻が17:30ごろようやく到着。

妻とともに看護師さんから入院の手続きの説明を受け、膨大な書類に署名する。

昨年9月に建て直したピカピカの病棟だが、そこで予算が尽きたらしく、書類はすべて「紙」だそうだ。デジタル化してほしいところだったのがちょっと惜しい。

もろもろ手続きを済ませ、整形外科や外科患者の4人部屋に入院することに。

コロナ禍なので家族が病室への見舞いをすることは禁止されており、手続きを済ませたデイルームで妻とはバイバイする。

入室したのが18:30ごろ。

夕食の時間を過ぎていたようで、あわてて提供され、パッパと食べる。

小さいオムレツとご飯のちょっと物足りない夕飯だった。

これからここでしばらく暮らすのかと思うと少し気が滅入ってきた。

「しばらく酒が飲めないなあ」とか、まだ現実が受け止めきれていない自分がいる。

看護師さんやヘルパーさんがパジャマを持ってきてくれたり、いろいろ身の回りの世話を焼いてくださる。

またしてもダラダラと書き殴ってしまったが、ここで言いたいことは

・入院は急に訪れる
・家族がいることはありがたい
・病院のスタッフさんはとてもやさしくて献身的で素晴らしい

ということだ。また続きを書いていきたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?