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コロナで進化!オンラインコミュニケーションノウハウ

こんにちは、ランサーズ根岸です。

2020年は、オンラインコミュニケーションノウハウがアップデートされました。全国フリーランス共創コミュニティ「新しい働き方LAB」では、コロナ時代突入前から、オンラインイベントやセミナー、オンライン会議に慣れていて、何度もカイゼンを繰り返してきていました。

そんな活動をどこかで知っていただき、1年を通して(特に2020年4月以降)いろんな人(特に企業)からご相談を受けるようになりました。

「コロナでやむなくオンラインにせねば。でも、どうしよう……

コロナの影響は残念ながらまだ続きそうなので、どなたかの少しだけお役に立てたらと思い、オンラインコミュニケーションに関してまとめてみます。

どんなお悩みがあるか?

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まずは、主催側の視点での、よく聞かれる相談やお悩みについて。イベント、研修、商談の3つが多いです。そして、どれも共通の悩みで、たいして種類はありません

●参加者が満足しているかみえない(目の前にいれば…)
●相手が理解しているかを理解できない(目の前にいれば…)
●聞いているのかも分からない(主体性を感じられない)
●やりたいことができない(ツールの使い方を知らない)

もう少しざっくばらんな言い方をすると…

●イベントが盛り上がらない
●研修の意味があるのか実感できない
●商談が成立していない気がする
●ツールを使いこなせない

さらに抽象化すると…

オンラインでコミュニケーションが成立しない

でしょうか。僕に相談が来るのは、だいたいみんなここにたどり着きます。大手企業も中小・ベンチャー企業も。

TIPSを後述しますが、今回はツールそのものについては除外します。zoomやslack等のツールはあくまで手段であり、目的ではありません。また、使い方は調べればわかります。重要なのは、目的のための手段をどう使いこなすか、なので、単純に知ればいいだけです。

オンラインコミュニケーションのお題設定について

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コミュニケーションとは、人間の間で行われる知覚・感情・思考の伝達(wikiより)。双方向のキャッチボールです。ですが、お悩みのある方の多くが、お題の設定の仕方が少しよくない。前述のお悩みを改めてみてみると…

●参加者が満足しているかみえない(目の前にいれば…)
●相手が理解しているかを理解できない(目の前にいれば…)
●聞いているのかも分からない(主体性を感じられない)
●やりたいことができない(ツールの使い方を知らない)

あくまで主催者側・運営側の視点で悩んでいて、参加者や視聴者の視点でのお題になっていないんですね。このままいくら考えても、結果にはつながりづらくなってしまう。

そうではなく、お題設定を以下に変えてみましょう。

●どうしたら、参加者が満足してくれるか?
●どうしたら、相手が理解しているか?
●どうしたら、主体的に参加してくれるか?
●どうしたら、参加者にとって価値ある手段をとれるか?

たったこれだけですが、人は言語で思考するので、頭の中の問いの立て方ひとつで思考が変わっちゃいます。

オンラインコミュニケーションのTIPS

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細かいことも含めるともっとたくさんあるのですが、まずは以下4つです。

●ターゲット(参加者)を混ぜない
●リアクションを自然に強要する
●先生と生徒ではなく、部活動にする
●単発ではなく継続にする(特に研修の場合)

ひとつずつ書いてみます。

●ターゲット(参加者)を混ぜない
☞イベントでもセミナーでも、参加者は ”同じ軸” で集めましょう。
スキル講座の場合、参加者のスキルレベルがバラバラだと崩壊します。スキルの無い人に内容を合わせるとスキルのある人は無意味な時間になり、参加しなければよかったとなってしまう。スキルのある人に合わせると、スキルの無い人は場違い感を味わって黙ってしまいます。「質問ありますか?」と投げかけても、質問するのが怖くなってしまう。だから何も学べない無意味な時間になってしまう。そして、そういう人がいて、zoomの画面をOFFにしたり、発言を一切しない人がいたり、そんな空気感が出ると伝播します。意味のある時間だと思ってた人も「あれ、これなんか居心地悪いなぁ」って。

二兎を追う者は一兎をも得ずです。ターゲットが混ざってしまったら、たとえどちらかのターゲットにフォーカスしてもダメになる。

●リアクションを自然に強要する
☞インタラクティブになる場の空気を作りましょう。
強要って一番ダメじゃん!って思われるかもしれませんが、もちろん無理やり辛いことをさせたらいけません。コミュニケーションにおいて一方通行が最も成立しません。(そもそも一方通行はコミュニケーションじゃない)。徐々に誘導してあげて、場のルールを造り出すんです。

例えば、オンラインセミナーの開始時に、チャットにコメントを書いてもらうよう誘導する。ポイントはその質問。誰でも気兼ねなくチャットできる質問でなければなりません。今日はどこから参加していますか? お住まいはどちらですか?など、誰でも個人情報を晒さずに答えられるものです。

それによって、とてもハードルが低いので、インタラクティブなコミュニケーションの第一歩になります。「チャットしていい場なのね」という暗黙の空気を広めやすくなります。こういう出だしにするかしないかで、「質問ある方はチャットに!」と伝えたあとのチャットの盛り上がりが全然違います。

ちなみに、僕が思う「最初の質問」のオススメはこれです。

音声はしっかり聞こえてますか?聞こえてたら「聞こえる!」って書いてくださいね。

まず、誰でも個人情報を晒さずに答えやすいです。その上で、聞こえていることを確認できます。もし聞こえていない人がいたらサポートしてあげられます。聞こえてない人がいると、そこから空気感が伝播し、なんとなく居心地が悪い場になっていってしまいます(前述のとおり)
それも回避できるんですよね

●先生と生徒ではなく、部活動にする
☞参加者が主体的にアウトプットをするようにしましょう。
例えば研修。先生が一方的に話す(タテの関係)だけだと、参加者の主体性は生まれません。そもそも一方的に話を聞いているだけの場は、よほど内容が面白くない限り眠たくなります。何か「〇〇してください」と指示を出しても、やるかやらないかは参加者自身次第。見えてないからまぁいいか、となりやすい状況のはじまりです。
参加者同士がコミュニケーションをとる(ヨコの関係)コンテンツを用意し、その上で、発表というアウトプットの場をつくる。それをやってもらうよ、ということを予め話しておくと「聞いておかないといけない」をつくり出すことができます。

「聞いておかないと!」は、発表というアウトプットがある意味強要されているともいえます。だからこそ、アウトプットは、
・正解不正解ではない
・独りじゃなくて複数名で
という安心安全もセットで必要です。

例えば、zoomのブレイクアウトルームを使って、3~4人ずつの場にして、「先ほどの話の大事だと思ったポイントを意見交換し、チームで3つ出してみてください」とか。大事なポイントだと正解不正解になりがちですが、あくまで思ったポイントだったら、その人やチームの意見だから全部正解ですよね。
※ちなみに、変な空気にしないために、勇気あるアウトプットをした人が称賛されるファシリテートが必要です(これはテクニックですね)

●単発ではなく継続にする(特に研修の場合)
研修時間よりも研修後の時間を大事にしましょう。
研修で教わることももちろん価値がありますが、研修時間中に体得できることなんてほぼありません。むしろ、研修で教わったことを、いかにその後実行するかが、研修そのものが意味があったかを左右します。
単発の研修の場合、その後を追いかけることが難しくなります。追いかけるというのは、監視という意味ではなくフォローアップという意味です。
研修に参加する=まだ何かができない、なので、研修をきっかけに一生懸命何かチャレンジしようとしている人は、ほぼ必ずつまづきます。単発だと、よほど能動的でない限り、悩んで、困って、挫折へ。結果、研修は意味がなかったことになってしまう。
リアルで(しかも社内で)だった場合、その様子をみることができるかもしれないので、声をかけられるかもしれません。でもオンラインだからこそ、単発ではなく、次回がおのずと発生する仕組みにしてしまう。

単発ではなく継続にすると、主体性のある人をサポートできることはもちろん、まだ受け身の方を引っ張り上げてあげる機会もつくれます(それでもやらない人はもう知らんよ)
例えば、そもそも3回セットの研修にして、宿題を出すとか。

※研修と研修の合間のサポートが重要です。これに関してはもっと細かいTIPSがあります。

事例

100人規模のオンラインイベント
クリエイター大忘年会を実施。参加者がコンテンツをつくる形として大盛況。休憩時間の10分間にお題を出したら、みんな変装してきました笑
限られた場でのことなので、zoomのキャプチャーを公開できないのが残念でしかたありませんw
ただ、その場を楽しんでいただけた結果、マンガにしてアウトプットしてくれる方も現れました。感謝感謝。

30名規模のスキルアップ研修(6週間)
延べ500名以上が参加したオンライン研修シリーズ「ランサーズブートキャンプ」。こちらも限られた場なので公開できないのが残念なのですが、参加した方はみんな、①主体的に取り組み、②一緒に参加している仲間と関係を深め、③必死で学んでくれます。だから結果にも表れています。

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ちなみに、こういった事例をもとにノウハウの勉強会も実施してみました。(ご要望があれば再度開催を検討したいと思います)

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いかがでしたでしょうか?

もっといろいろTIPSがあるのですが、まずは1回目のまとめということで大きなところだけにしてみました。誰かの役に少しでも立てたら幸いです。
※基本的なことなので、慣れてる方にはいまいちだったかもしれませんmm

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