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心療内科に通うことはたいしたことではないという話。

初めて心療内科に行った日のことを書こうと思います。

もうその時期は自分でも何を考えているのかわからなくて、自分自身のコントロールもできていませんでした。
そして、周囲の方から、強く通院を勧められていたので、なんとなく、「あぁ、心療内科に通った方がいいんだろうな。」と思っていました。


その時期。

月曜日から金曜日まで仕事を何とか乗り切って、土曜日になり、発狂寸前まで行っていました。
とてもじゃないけど翌週から仕事なんてできない。
「とにかく今すぐ自分の何かを(メンタルを)何とかしないと(診察してもらわないと)生きられない。」ぐらいに思って、土曜日でもやっていて、かつ、即診察可能な心療内科をネットで探して片っ端から電話をかけまくりました。

自宅から1時間ほどのところの心療内科が即診察可能ということだったので、即予約して即向かうことに。

車で向かっていたのですが、ふと思いました。

「心療内科って、なんか、怖い。」

先生に何をされるのか。病院にいくことで、自分の今後の仕事はどうなってしまうのか、急に不安になってきました。

病院に着くと、かなり綺麗な感じの待合室。
診察待ちの患者さんが結構いて、病院の雰囲気は、良く行く内科の病院と同じような雰囲気でした。
私だけ、待合室で、ガタガタ震えていました(原因不明の震えが止まらない。)。

診察室に呼ばれると、30代ぐらいのクールビューティなN先生が「さて、どんな感じですか」と待ち構えていました。

クールビューティーN先生は、うつ初期の私の支離滅裂な話を辛抱強く聞き続けてくれました。
私がそのとき心強かったのが、N先生は決して「大変だったね。」とは言わず、「ふむふむ、なんとかなる」というスタイルで聞いてくれたことです。
良い意味で他人事として聞いてくれる、という表現で良いのか?とにかくその温度感が心地よかったです。

クールビューティN先生は、私の様子を見て、即テストを開始。
いっぱい質問に答えて、それを点数化するもので、私の朧げな記憶だと、満点中、2割ぐらいの点数に収まれば大丈夫(正常値。)。5割を超すと結構やばい。とにかく点数が高ければ高いほど鬱の緊急性が高い、みたいなテストでした。

私、9割超えてました。

N先生「あなた耐えすぎ。すぐ仕事を休養すること。」

それから紆余曲折ありましたが、その心療内科には今も通っています。
もう10年以上通っています。

クールビューティN先生は、2年程前に病院を移られてしまいましたが、ずっと2人で色んな話をし、
私「先生!前回の薬の配合はスッと眠りに入れました!ついに見つけましたよ!抗うつ剤と眠剤の黄金比率を!」
N先生「Negさんの興奮ポイントがわからない。」
みたいに楽しい時間を過ごさせていただいておりました。

クールビューティN先生が転院された後、私の担当は貴婦人F先生になりました。

クールビューティN先生の診察しか受けてこなかった私は、担当医師が変わることがすごく怖かったです。
ただ、それは杞憂でした。


貴婦人F先生はクールビューティN先生とはまた違い、とにかくおっとり微笑み続けてこちらの話をよく聞いてくれる。自分の意見をストレートに伝えるというよりは、「こういう考え方もあるんじゃないかしら。」と提案するスタイルで一緒に考えてくれる。
それでいて、N先生と同様、すごく話を聞いてくれる。

私「・・・という具合に、先月は、働かないでお金が増殖するシステムがないものかずっと考えていた感じです。」
貴婦人F先生「うん、Negさん、状況変わらずね。お薬変えずに出しておきますね。」

私はいったい心療内科で何をしているんだ。


もし、心療内科に行くのが怖いなという人がいたら、「そんなに怖くないよ、行ってみたらいいよ、合わなかったら違うところに通えばいいんだよ。」って伝えています。

一人で抱え込むよりも、きっと少しは何かが良くなるはずです。

同じ悩みを持つ同志がこれを読み、同志皆様の状況が少しでも良くなることを祈ってこれを投稿します。

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